バイクにETCを取り付けてツーリングをもっと快適に!種類や取り付け方、注意点などを解説

バイクにETCを取り付けてツーリングをもっと快適に!種類や取り付け方、注意点などを解説

バイクにETCを取り付けるライダーが年々増えています。ETCを取り付けることで高速道路の料金所がストレスフリーになるだけでなく、各種割引が適用になるなど様々なメリットがあります。最新の「ETC2.0」なら、さらに便利な機能も利用できます。今回では、バイクにETCを取り付けるメリットや取り付け方、ETCの種類などについて解説していきます。

【目次】

当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。

バイクにETCを取り付ける人が増加中!

ETCは車にとって当たり前の装備になっていますが、バイクにはそこまで普及しておらず、ETCの利用率は50%以下とも言われます。しかし、最近ではETCのメリットが拡大していることもあり、取り付けるライダーが増えています。

かつて、ライダーにとって高速道路の料金所は「難関」でした。グローブを外す、通行券を渡す、お金を払う、お釣りを受け取る、お釣りをしまう、グローブをつける・・・。これら一連の動作を、バイクに跨ったままスムーズに進めるのは簡単ではありません。通行券が見当たらなかったり、風で飛ばされたり、小銭を落としたりというトラブルを経験している方は多いはずです。クレジットカードでも支払えますが、それでも面倒くささは大して変わりません。

このようなストレスを全部無くせるのがETCです。高速道路をほとんど利用しない方は不要かもしれませんが、高速を使うライダーやツーリングが好きなライダーにとっては、もはや必須のアイテムだと言えるでしょう。

首都高がETC専用に

首都高は、2022年4月に34の料金所をETC専用としたことにより、合計で35の料金所がETC専用入口となっています。当然のことですが、ETC車載器を搭載していないバイクは通行できません(誤ってETC専用入口に進入した場合は、「サポート」表示のレーンに進み、インターホンで係員の指示を仰ぐ必要があります)。

首都高は、2025年度中までに約9割(約160ヶ所)の料金所をETC専用にする計画であり、2030年度頃にはすべての料金所がETC専用になる予定です。同様の動きは首都高だけでなく地方の高速道路でも進んでおり、近い将来、全国の料金所がETC専用になっていく見通しです。

ETCを取り付けたバイクはお得に高速を利用できる

ETCを取り付けるメリットは、高速道路の料金所をノンストップで通行できるようになることだけではありません。場所・ルートによっては、現金払いに比べ、ETC払いのほうが高速料金が安く設定されているところもあります。また、各種の割引サービスを受けることができます。

ETCを搭載したバイク限定の割引サービスとして2022年の目玉になっているのが、高速料金が普通車の約半額になる「二輪車定率割引」と、定額料金で乗り降り自由の「ツーリングプラン」です。二輪車定率割引やツーリングプランについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ETC2.0なら、さらなるメリットが!

ETC2.0は、新型のETC車載器です。最大1,000kmにわたる広範囲の渋滞情報をキャッチして最適なルートを選択したり、天候情報や合流注意情報をリアルタイムに通知して安全運転を支援したり、地震発生時に運転を誘導したりと、様々な便利機能を搭載しています。

加えて、圏央道では、ETC2.0を搭載した車両を対象とした割引(約2割)がありますし、道の駅を利用するために高速道路を一時退出・再進入した場合も、ETC2.0なら追加料金が不要になります。ETC2.0の詳細は以下のサイトからご確認ください。

ETCをバイクに取り付ける方法

バイクでETCを利用するためには、「ETCカード」と「ETC車載器」が必要になります。

①ETCカードを申し込む

ETCを利用するためには、ETC車載器にETCカードを挿入する必要があります。そのため、まずはクレジットカード会社などが発行しているETCカードを申し込んで取得しましょう。なお、すでに自動車でETCを利用している場合は、自動車で使っているETCカードをそのまま利用できます。

②ETC車載器を購入・取り付けする

ETC車載器を購入して取り付けます。ETC車載器は必ず、二輪車用としてメーカが指定した車載器を、二輪車用車載器の取扱店で購入・取り付けしてください。

【注意!】

ETCカードは、バイクでも自動車でも共通して使えますが、車載器はそういうわけにはいきません。自動車に搭載する車載器は車内に設置することを前提としており、屋外でむき出しで使うことを想定していません。防水性、防塵性、耐振動性が不十分なので、バイクに設置すると誤作動の原因となり、開閉バーが開かないなど、危険な事故を招く可能性もあります。安全に高速道路を利用するため、バイクには必ず二輪車専用のETC車載器を取り付けてください。

また、車載器の取り付け方に問題があると通信エラーが起きて、開閉バーが開かないなどのトラブルを招くおそれがあります。車載器の取り付けは微妙な調整が必要になるので、必ず二輪車用ETC車載器取扱店(セットアップ店)に依頼するようにしましょう。

③ETC車載器をセットアップする

ETC車載器は、取り付けたバイクの情報を登録(セットアップ)しなければ使えるようになりません。セットアップは、暗号処理など高度なセキュリティ処理が必要になることから、実施できるのは厳しい審査をパスした二輪車用ETC車載器取扱店(セットアップ店)に限られています。セットアップ店ではない店舗や個人でセットアップすることはできません。

お近くのセットアップ店は、以下のサイトで検索できます。

ETC車載器の種類

ETC車載器の種類は、大きく「アンテナ一体型」と「アンテナ分離型」に分けられます。

アンテナ一体型は、カード読み取り機やアンテナなどが一体になったETC車載器で、ハンドル周りに設置するのが一般的です。取り付け自体は簡単にできますが、スマホホルダーやナビなどとのバランスを考えて取り付けないとハンドル周りがごちゃごちゃしてしまいます。アンテナ一体型はサイズが大きめなので、「バイクがダサくなる」という意見も聞かれます。

アンテナ分離型は、車載機本体とアンテナやインジケーターが別になっているタイプです。アンテナとインジケーターだけをハンドル周りに設置し、カードを読み取る車載器本体はシート下などに取り付けるのが一般的です。本体を目立たない場所に取り付けられるため、バイクの見た目を損なわずに済みますが、車種や構造によっては取り付けができないケースもあります。

まとめ

バイクのETCは自動車のETCに比べて車載器が高めなので、購入をためらっている方も多いでしょう。しかし、ETCを取り付けることで各種割引サービスを受けられるため、長い目で見ればお得になります。もちろん、料金所のストレスから解放され、ツーリングが一層快適なものになります。今後、全国の料金所がETC専用になっていきますので、ぜひお早めの導入をご検討ください。

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