今年も夏がやってきました。バイクを持っていると、暑くなっていくにつれてテンションが上がってきますよね。
ツーリングの計画を立てている方も多いと思いますが、夏のツーリングで気をつけなければいけないのが熱中症(日射病)です。
ツーリングに限らず、夏のバイクは暑さ対策が必須。加えて、今年は新型コロナウイルス(COVID-19)対策にも配慮しなければいけません。
本ページでは、夏のツーリングの前にチェックしておきたい「熱中症・暑さ対策」&「コロナ対策」についてご紹介します。
万全の対策をした上で、安心&快適なツーリングが楽しめるよう、是非ご一読ください。
当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。
夏のバイクツーリングの熱中症・暑さ対策
毎年、ライダーの頭を悩ませるのが夏の暑さ対策。
「熱中症にはなりたくない」「できるだけ快適にツーリングしたい」という方に、最低限押さえておきたい5つの対策をご紹介します。
(1)のどが渇く前に飲む!
夏場、バイクでの信号待ちや渋滞は地獄です。
ジリジリと照りつける日射しに加え、エンジンの熱やアスファルトの反射熱で、ライダーの体感温度は想像を絶するレベルに達します。
信号待ちや渋滞時の暑さ対策として欠かせないのが水分補給。
夏場はわずかな時間でも脱水症状を起こすため、こまめな水分補給を心がけましょう。
「のどが渇いてから飲む」ではなく「のどが渇く前に飲む」が熱中症予防の鉄則です。
バイクに「ドリンクホルダー」を装着するのもいいでしょう。
また、ホルダーに入れるペットボトルには、「ペットボトルストローキャップ」を付けて飲むのがおすすめ。「子どもみたい・・・」と思うかもしれませんが、片手で飲めるので意外と重宝しますよ。
(2)できるだけ体を冷やす!
熱中症対策として大事なのが、体を冷やすこと。
水分補給によって体を冷やすのはもちろんですが、ピンポイントで首元を冷やすのも効果的です。
冷却シートや冷却ジェルを「ネックカバー」で巻いて首につけるなどして、熱中症を予防しましょう。
また最近、注目度が上がっているのが「空調服」です。
空調服とは、脇腹あたりに電動ファンが付いていて内側に風を送り込めるジャケットのこと。
もちろん、吸い込むのは外気なので風そのものは冷たくありませんが、汗の気化熱を利用して涼しさが得られます。
信号待ちや渋滞など、走行風がないシーンでは特に効果が期待できるでしょう。
(3)オーバーヒートに気をつける!
熱中症にかかるのは人間だけではありません。オーバーヒートは、いわば「バイクの熱中症」。
夏場の信号待ちや渋滞時はエンジンの温度が上昇してオーバーヒートが起きることがあります。
最悪の場合、エンストして危険なことになりかねないので、対策には万全を期す必要があります。
対策の基本は、休憩をとること。
エンジンを止めれば発熱しないので、ロングツーリングの場合は事前に休憩ポイントの目星をつけておきましょう。
また、エンジンの回転数を上げ過ぎないように運転するのも重要です。
適切なシフトチェンジで回転数を抑えることで、エンジンの発熱も抑えることができます。
(4)日焼け対策も入念に!
ライダーならだれでも、夏場のツーリングでひどい日焼けをして後悔した経験があるはずです。
日焼け対策の鉄則は、肌を露出しないこと。
そのためには長袖がマストですが、長袖を着ていてもグローブと袖の間に隙間ができて、手首の部分焼け(逆時計焼け)をしてしまうことがあります。
これを防ぐには「アームカバー」が有効です。
また、首の日焼け対策はネックシールドやネックガードがおすすめ。
顔の日焼け対策は、UVカットのヘルメットシールドだけでは不十分なので日焼け止めも塗るようにしましょう。
(5)熱帯夜にエアーインテイク!
夏は日没後も暑い日が多く、ジメジメ・ムシムシした暑さに悩まされることが少なくありません。
夏のツーリングで使う人が増えているアイテムが、「エアーインテイク」です。
これは、ジャケットの袖口に差し込んで走行風を取り入れるもの。
もちろん昼間も効果はありますが、渋滞が減る日没後は走行風が入ってきてだいぶジメジメが軽減されます。
夏のバイク、暑さ以外の注意点とは?
夏のツーリングで対策しておきたいのは、暑さだけではありません。
暑さ以外の注意点を3つご紹介します。
(1)寒っ!山間部の冷え込み
山間部にツーリングにいく場合は、暑さだけでなく「冷え」にも注意が必要です。
出発するときはうだるような暑さでも、山間部に入って木々が多くなり、さらに標高が高くなるとかなり冷え込んでくるケースがあります。
初めて行く場所はイメージしにくいかもしれませんが、山間部を走る場合は急激な冷え込み対策として上着を余分に持っていきましょう。
(2)嘘っ!突然の雨
梅雨があけても、予期せぬ雨への対策は必要。
ツーリング中に雨に降られると、一気に体温を奪われて寒くなってしまいます。
ロングツーリングに出かけるときは天気予報をアテにせず、必ずレインウェアを携帯していきましょう。
バイクの雨対策に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、是非チェックしてみてください。
>> バイクの梅雨対策はこれでバッチリ!運転後のサビ防止メンテナンスも
(3)痛っ!夜間の虫アタック
夏の夜間は、虫たちがヘッドライトにおびき寄せられるように、次々とバイクに突っ込んできます。
硬い虫が顔や腕に当たると結構な痛みです。
とはいえ、虫を避けるのは不可能なので、ぶつかってきた虫の後処理が大切です。
潰れた虫は、時間が経って乾燥するとこびり付いて取れにくくなるだけでなく、放置するとシミの原因になります。
バイクやヘルメット、ウェアについた汚れは、できるだけその日のうちにウェットティッシュで拭くなどの応急処置をしましょう。
2020年、夏ツーリングのおすすめスポット【関東編】
夏のツーリングの定番は、やはり海沿いの道。
関東でオーシャンビューを満喫するなら、「東京湾アクアライン」「江ノ島・三浦半島」「外房」「大洗・日立」がおすすめです。
潮風を浴びながら、海岸線の景色を存分に楽しみましょう。
逆に、夏だからこそ山を目指すライダーも少なくありません。
関東で山方面のツーリングと言えば、「奥多摩周遊道路」「芦ノ湖スカイライン」「いろは坂」「箱根大観山」などは真っ先に名前があがる名所。
真っ青な空と木々の緑のコントラストに、身も心も洗われることでしょう。
今年はどこに行くにもコロナウイルス対策を
今年は新型コロナウイルスの影響で、GWのツーリングを断念したライダーが多くいました。
5月末に緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだコロナウイルスは終息したとは言えない状況で、引き続き感染対策が必要です。
バイクのツーリングも例外ではなく、「3密」を避けるのが基本です。
夏のツーリングを計画している方は、是非、以下のポイントに配慮しましょう。
- ・できるだけ大人数でのツーリングは避ける。
- ・人混みが予想される観光地などを目的地にせず、できるだけ開けていて、ひと気の少ない場所を選ぶ。
- ・バイクを降りてパーキングエリアやコンビニ、飲食店などを利用するときはマスクをして、ソーシャルディスタンスを守る。
※本記事は2020年7月1日の状況をもとに作成しています。
まとめ: 夏のツーリングは暑さに負けないコンディションづくりから
夏のバイクは、熱中症対策が何より重要です。
本記事で解説したように水分補給を心がけ、脱水症状を起こさないことが重要ですが、それ以前に、暑さに負けないコンディションづくりも大切です。
疲れていたり寝不足だったりすると熱中症を起こしやすくなります。
好きなことだけに無理をしてしまいがちですが、ツーリングの計画を立てたら、その日に合わせてしっかり体調管理をしていきましょう。
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