バイク乗りにとって憂鬱な「梅雨」。雨の運転は不快なだけでなく、事故のリスクも高くなります。
雨の日はバイクでの外出を控えるのが賢明ですが、天気予報が外れて予期せず雨に降られてしまうケースも少なくありません。
また、大人数で休みを合わせてツーリングを計画したときなどは、ある程度の悪天候は覚悟の上で出かけることもあるでしょう。
本ページでは、雨のツーリングに欠かせない準備・アイテムに加え、雨天時の運転の注意事項や濡れたバイクのメンテナンス方法などをお伝えしていきます。
バイクの雨の日対策が気になっている方は、是非参考にしてみてください。
- 【目次】
当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。
雨のバイクツーリングに欠かせない準備・アイテムとは?
雨のなかバイクで出かけるときはもちろん、降水確率が10%でもあるのなら「雨対策」をしたうえで出発すべきです。
ツーリングの雨対策について、「必須アイテム」と「あると便利なアイテム」に分けてご紹介していきましょう。
雨のバイクツーリングに必須のアイテム
レインウェア
雨に打たれたままバイクを走らせていると、どんどん体温・体力を奪われていき、運転にも支障が及んできます。
雨の日のバイクは「レインウェア」が必須。
ツーリングなどで遠出をするときは、雨が降っていなくてもレインウェアを携帯していきましょう。
バイク用のレインウェアは、「防水性」「携帯性」「透湿性」に優れたものがベストですが、パーフェクトなレインウェアを探すのは難しいかもしれません。
おすすめは、防水性重視の「本命レインウェア」と、携帯性重視の「予備レインウェア」の2種類を用意しておくことです。
確実に雨が降るときやロングツーリングのときは防水性に優れたレインウェアを使い、万が一の雨に備えたいときはコンパクトでかさばらないレインウェアを携帯しましょう。
レインウェアを購入する際のチェックポイントは、「レインパンツの裾」です。
走行中にレインパンツの裾から雨水や前輪の水しぶきが入ってくるようだと、足元から体温を奪われていきます。
ライディングの姿勢で膝を曲げたとき、レインパンツの裾とシューズの間に隙間ができないサイズ(丈)のものを選びましょう。
足首をアジャスターで絞れるかどうかも重要です。
グローブ
降水確率が高いときは、雨仕様の防水グローブを着用します。
「もしかしたら雨になるかも・・・」という場合は、予備のグローブを1セット持っていくか、「オーバーグローブ」を用意しておきましょう。
グローブもオーバーグローブも操作性に影響が出るアイテムなので、初めて使うときは要注意。
新品を購入したときは、事前に何度か使って慣れておいたほうがいいでしょう。
ブーツ・シューズ
ライディングブーツ・シューズも、降水確率が高いときは防水仕様のものを履いていきましょう。
ロングツーリングなどで天気が読めないときは、「ブーツカバー」を持っていくと安心です。
雨の日のバイクにあると便利なアイテム
撥水スプレー
雨の日はただでさえ視界が悪いうえ、ヘルメットのシールドについた水滴で視界が遮られます。
夜になると、水滴が対向車のライトや街灯を乱反射してさらに見にくくなります。
そんなときに便利なのが「撥水スプレー」です。
ヘルメットシールドの外側にスプレーしておくと水滴が滑り落ちてくれるので、クリアな視界をキープできます。
曇り止めスプレー
雨の日や寒い日はヘルメットシールドの内側が曇り、視界が悪くなります。
そんなときに便利なのが「曇り止めスプレー」です。
出かける前にシールドの内側にスプレーしておけば、雨が降ったり気温が下がったりしても曇りにくくなります。
また、シールドの曇り防止のために「ピンロックシールド」を使うライダーも増えています。
これは、シールドを二重にして空間を設けることで曇りを防ぐもの。
ピンロックシールドがあれば、曇り止めスプレーも要らなくなるので便利です。
雨のバイク運転で絶対に守るべき3原則
基本的に、雨の日にバイクに乗るのは控えるべきです。どうしても乗らざるを得ないときや、途中で雨に降られてしまったときは、以下の3原則を押さえて安全運転を心がけましょう。
(1)スピードを出し過ぎない
雨の日は視界が悪いうえ路面も滑りやすいので、スピードの出し過ぎは厳禁です。
濡れた路面ではいつもより速度を下げ、車間距離を多めにとって走行しましょう。
土砂降りのときは、雨が止む(弱まる)まで雨やどりをする余裕も大事です。
(2)スリップしやすい場所に注意
マンホールや水たまり、横断歩道や白線、高速道路のジョイント部分など、滑りやすい場所はできるだけ避けて走行しましょう。
避けられないときはできるだけ減速し、車体を立てた状態で通ります。
滑りやすい場所での急ハンドル・急加速・急ブレーキはスリップ→転倒につながるので、絶対にNGです。
(3)ブレーキは早め&弱め&リア多め
雨の日のブレーキのポイントは、「早め」「弱め」「リア多め」の3つ。
いつもより手前から、いつもより弱めのブレーキングを意識しましょう。
全体的にリアブレーキを多めにするほか、エンジンブレーキを使うのも効果的です。
雨に降られた後が大事!愛車をサビから守るメンテナンス
日本に降る雨のpHは4.6~4.7と酸性寄り。
そのため、雨で濡れたバイクを放置しているとサビやすくなってしまいます。
雨の日に運転したら、適切なメンテナンス&保管で愛車をサビから守りましょう。
雨を落とす&チェーンメンテナンス
雨の日にバイクに乗った後は、洗車&チェーンメンテナンスが必須です。
まずはバイクを全体的に水洗いして、雨を洗い流しましょう。
水洗いができない場合は、エアコンプレッサーを使って雨水を弾いてもOKです。
また、チェーンオイルは雨で流されやすいので、雨天走行後はブラシやウエスでチェーンの汚れを取り除いたうえで、チェーンオイルを塗ってサビを防止しましょう。
雨に濡れたままカバーはNG!
屋外の駐車場に駐めている方は、「雨ざらしにするのはちょっと・・・」と考え、雨に濡れたままのバイクにカバーをかけるケースが多くみられます。
しかし、これをすると逆にサビやすくなってしまいます。カバーをかけるのは、雨を洗い流してバイクが乾燥してからにしましょう。
とはいえ、「雨が止むのを待って、駐車場に戻って・・・」というのは非常に面倒です。
雨天走行後、すぐにメンテナンスをするには、やはり屋内に駐車するのがベスト。
屋内の駐車場ならツーリングから帰ってきた後、ひと休みしてからゆっくりメンテナンスができます。
もちろん、バイクにカバーをかける必要もありません。
アイドゥは東京を中心とした首都圏で、屋内自走型のバイク駐車場を展開しています。
水道の使用もできますし、駐車場によってはエアコンプレッサーも置いてあります。
ロッカーがあるので、メンテナンス用具や着替えも置いておけます。
その他、アイドゥのバイク駐車場の特徴は以下のページをご覧ください。
まとめ: 充実したバイクライフのため、雨対策に力を入れよう!
バイクにとってもライダーにとっても雨は厄介な存在ですが、充実したバイクライフを送るためには、雨とうまく付き合っていかなければいけません。
そのためには、雨の日の運転スキルを磨くとともに、必要なアイテムを揃えておくと良いでしょう。
雨の日の運転準備だけでなく、雨天走行後のメンテナンス&保管も重要です。
愛車を常にきれいに保ち、長く乗り続けていくことを考えたら屋内駐車場はマストです。
今の駐車場に不満がある方は、是非この機会に屋内駐車場をご検討ください。
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