バイク盗難について考える
アイドゥの月極バイク駐車場をご利用いただいているお客さまよりお声をいただきました
アイドゥの契約者の中には実際に不幸にもバイクの盗難被害に遭った方が多々いらっしゃいます。また、アイドゥはパーキング内での盗難補償をしていますので、盗難手口の情報収集を日頃から心がけています。10年以上の事業活動の中で盗難に関する知識はアイドゥにいつくか蓄積されてきました。 そこで、少しでもその情報や知識を皆様方の役立てていただきたいという思いでバイクの盗難の実態と防御についてここに発信させていただくことを考えました。不安を煽ることは本意ではありません。ただ知識や情報がなく、バイク盗難に遭遇する不幸は減らしたい。これが私たちの願いです。そしていつの日か盗難がなく、安心してバイクライフが楽しめる社会で皆様とともに生きたいと切に願っております。
バイク盗難は減っているのか?
バイクの盗難と言っても原付バイクからハーレーまでをバイクと呼ぶため、どのタイプがどのくらい減ったのか?とりわけ大型バイクはどうなのかと言われると実はよくわかっていません。
感覚的ではありますが、昔ほど騒がれなくなっているのは事実なので、きっと減っているのでしょうというくらいです。
国産のバイクはイモビなどのセキュリティ付で販売される台数が多くなったので、いわゆるプロではないいたずらレベルの盗難は難しくなり、こちらは減っていることは確かだと思います。
ただ、窃盗プロはまだ確実に存在しており、セキュリティを破った高級車の盗難がいまだにあることは紛れもない事実です。
盗難情報サイトは多々あるので、検索してみましょう。
窃盗団の手口について
これまでアイドゥに契約される前に自宅や駐車先で盗難に遭ってしまった方の話
4万円以上もするチェーンやロックをしていたのに...
ここでは具体的にはあえてその方法はお知らせしませんが、4万円程度のロックはある種のカッターで簡単に切ることができます。ではそれ以上高いロックは大丈夫?
残念ながら10万円以上するチェーンロックをしていて盗難に遭った例も存在します。その場で切られたわけではないですが、アンカー側を切られた、前タイヤを置いて盗まれたという例を聞いています。
セキュリティ会社の設備を入れていたのに...
電波を飛ばしてセキュリティ会社に通報するものは、携帯電話の電波を防御する装置があれば、何の役にも立ちません。いたずらレベルの盗難にはGPS機能でバイクが見つかるので有効ですがプロの窃盗団には残念ながら...
停めて10分も経っていないのに...&アラームもつけていたのに...
最近この手口が多いと思います。新宿駅に定期を買う10分くらいの間にやられたという話です。
プロは目当てのバイクがあるとトラックや時には原付で追いかけてくるといいます。
バイクを降りて駅の窓口に行く間、後をつけてきた窃盗団の一人が尾行してきます。しばらく駅で時間がかかると思いきや、仲間をよび、あっという間にトラックにバイク乗せて持って行ってしまいます。その間、アラームが鳴ってもまったく、街中の人は気にません。本人が近くにいないとわかっているバイクは簡単すぎるほど簡単に盗まれてしまいます。
車の奥に停めてあったのに...
車はバイクより簡単に油圧リフトで動きます。その車が11tトラックのような大物でない限り、2人で油圧リフトを使えば、1分から2分で静寂のまま車を移動し、バイクを盗んだ後にまた車を元に戻せてしまいます。魔法でもなんでもありません。また、クレーンなどで釣り上げるという話がありますが、すぐに逃げられないのでそんなリスクをとる窃盗団はいません。
なぜかアラームが誤作動を続け、アラーム解除したら...
なぜか毎日のようにアラームが誤作動して近所迷惑になっていました。しかたなくアラームを解除したら、数日で盗られました。このケースは間違いなく、事前に窃盗団がバイクをゆするなどしてアラームが鳴らしていたのでしょう。
では大事なバイクはどうやって守る?
アイドゥのバイクパーキングに契約しないで自宅のマンションなどに停めるときにやっていただきたいことがあります。
基本は手間をかけさせる&バイクを特定させてないこと。窃盗団は盗んで価値があるバイクかどうかを事前にチェックしてきます。その時どんなセキュリティがあるも同時に見ます。
私がいつもアドバイスする方法は以下です。
そして一枚目、二枚目ともに自転車のゴムひもなどで、バイクをぐるぐる巻きにするのがいいでしょう。なぜなら窃盗団がゴムを外してバイクカバーをめくってバイクの車種やセキュリティを確認していると時間がかかるし、いかにも怪しい。この手間が窃盗団のリスクになります。
ハンドルロックはもちろん、ディスクロック、チェーンロックはいろいろな種類を複数個つけ、他にはないか?と窃盗団が事前にチェックする手間を増やすのです。いろいろなロックで、いろいろな道具を使って解除されば時間は余分にかかります。またトラップに見えるダミーの配線やセンサーライト、イモビ、アラームいろいろなものをやればやるほどいいと思います。出庫が面倒だーと思うくらいしないと窃盗団も面倒だーとは思ってもらえません。
繁華街などでは、たとえ数分でも駐車する場合は駐車して数分は尾行を確かめる。
わざと、3分くらいで一度戻ってみるのも手です。