ワインディングロードはバイクの醍醐味!走り方や注意点、おすすめの峠道をご紹介

ワインディングロードはバイクの醍醐味!走り方や注意点、おすすめの峠道をご紹介

ワインディングロードのコーナーリングはバイクの醍醐味の一つです。ワインディングロードでバイクを操る喜びを求めて、峠道にツーリングに出かけるライダーも少なくありません。ですが、ワインディングロードには様々な危険が潜んでいるため、特に初心者の方は注意が必要です。今回は、ワインディングロードの走り方のコツや注意点について解説するとともに、関東近郊のおすすめのワインディングロードもご紹介します。

【目次】

当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。

ワインディングロードの走り方のコツ

危険予測が何より大事

峠道のワインディングロードは、基本的に見通しの悪い「ブラインドコーナー」の連続です。対向車がセンターラインをまたいでショートカットしてきたり、膨らんできたりするケースも多々ありますし、曲がってみたら落ち葉や土砂が落ちていたり、落石や水たまりがあったりすることも少なくありません。郊外に行けば、ウサギや猿、タヌキやキツネなどの野生動物に遭遇することもありますし、小動物の死骸が落ちていることもあります。このように、ワインディングロードでは、市街地ではあり得ないようなシーンに遭遇するものです。

そのため、コーナーに入るときは常にイレギュラーな危険が潜んでいることを想定しておきましょう。コーナーの先で何らかの危険に遭遇したときに、それを避けられないようなスピードでコーナーに入ってはいけません。また、「動物注意」や「落石注意」などの標識を見落とさないようにすることも重要です。

ライン取りはセンターで

上述のとおり、ワインディングロードを走っていると対向車がセンターラインをはみ出してくることがあります。車には、フロントタイヤより前に突き出ている部分、いわゆる「フロントオーバーハング」があります。車がコーナーリングに入るとき、タイヤは車線内に収まっていてもフロントオーバーハングがセンターラインを越えてきてバイクと接触するおそれがあります。特に、バスやトラックなどの大型車はオーバーハングが大きいため注意が必要です。

このような衝突を避けるには、センターにライン取りすることが大切です。意識としては、車線を3等分して中央のゾーンからはみ出さないように走るのが良いでしょう。センターにライン取りしていれば安全なマージンを確保できるので、対向車がはみ出してきても避けやすくなります。また、自分自身のオーバーペースを制御することにもつながります。

バイクのコーナーリングと言えば、「アウト・イン・アウト(コーナーの入り口では道路の外側に寄り、コーナーに入ってから内側に寄り、コーナーの出口で再び外側に寄るライン取り)」をイメージする方が多いかもしれませんが、アウト・イン・アウトは基本的にサーキットで速く走るためのテクニックです。アウト・イン・アウトはセンターラインからガードレールまで道幅をいっぱいに使って走るため、峠道のワインディングロードでは安全なマージンを確保できず、対向車のはみ出しや落下物などに対応できなくなってしまいます。

目線は遠くから近くへ

ワインディングロードのコーナーリングでは、目線を「遠くから近くへ」動かすのが基本です。「全体から部分へ」とも言い換えられます。最初にコーナーの全体像や対向車の動きなどを捉えたら、走行ラインや路面の状況などを確認するようにします。最初に細かい部分を見ようとすると、迫っている危険を察知するのが遅れ、操作が間に合わなくなることがあります。

コーナーの角度に合わせてギアチェンジ

峠道のワインディングロードはブラインドコーナーが多く、先を見通すことができないため、十分に減速してコーナーに入る必要があります。「スローイン・ファーストアウト(ゆっくりコーナーに進入し、加速しながらコーナーを出る)」を強く意識していないと、曲がり切れずにガードレールなどに衝突してしまうリスクがあります。

コーナーリングの際のギアは「何速が良い」という正解はありません。コーナーの角度やバイクの性能、勾配や路面状況などによって最適なギアは変わってきます。あくまでも目安になりますが、120度くらいの緩いコーナーであれば4速、90度くらいのコーナーでは3速、ヘアピンカーブの場合は2速にシフトダウンするライダーが多いようです。コーナーの角度を把握できたら、角度に合わせてギアチェンジをしましょう。

ワインディングロードでは霧にも注意!

ワインディングロードの多くは標高の高い場所にあるため、予期せぬ天候の変化に遭遇することも少なくありません。特に注意したいのが霧の発生です。標高が上がるにつれて霧が濃くなっていき、ひどい場合は数メートル先も見えなくなるほど視界が悪くなります。

走行中の霧に備えるにはフォグランプが効果的です。フォグランプに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

おすすめのワインディングロード・峠道(関東近郊)

伊豆スカイライン

「伊豆スカ」の愛称でお馴染みの伊豆スカイラインは、静岡県の伊豆半島の東側に位置し、熱海峠や天城高原の稜線を縫うように走るワインディングロードです。全長は約40kmで、大小のコーナーと適度なアップダウンが続きます。ベテランライダーだけでなく初心者ライダーも、ワインディングを楽しむことができるでしょう。景観が素晴らしいのも伊豆スカイラインの大きな魅力です。富士山や相模湾を眺めながら、熱海峠から天城高原まで伊豆半島の尾根を満喫できます。

いろは坂

紅葉の名所として有名ないろは坂は、栃木県の日光市街から中禅寺湖へ向かう国道120号線にある坂です。下り専用の第一いろは坂と、上り専用の第二いろは坂があり、合計で48ものコーナーを有するワインディングロードになっています。第一いろは坂も第二いろは坂も一方通行なので、センターラインをはみ出してくる対向車を気にする必要はありません。また、上りの第二いろは坂は二車線なので、初心者ライダーもマイペースでワインディングを楽しむことができます。

ビーナスライン

ビーナスラインは、長野県の中央付近に位置し、茅野市と美ヶ原高原を結ぶ道路です。全長は約88kmと走り応えのあるロングルートで、前半は心地よい中高速コーナーが続き、中盤はテクニカルな中低速コーナーが多く、後半はヘアピンカーブの連続で標高を駆け上がっていきます。様々なコーナーを楽しめるビーナスラインは、景色が美しいことでも有名です。車山高原から霧ヶ峰にかけては日本アルプスの山々を眼前に、絶景のワインディングロードを疾走することができます。

まとめ

ワインディングロードのコーナーリングにおいては、運転のテクニックだけでなく、タイヤのコンディションも重要になってきます。すり減ったタイヤや空気圧が適正でないタイヤで走っていると、転倒など事故のリスクも高くなります。峠道にツーリングに出かけるときは、タイヤをはじめ、バイクのコンディションをしっかりと確認しておきましょう。

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