バイクは免許の種類によって高速道路走行や二人乗りの可否、車検の有無などが変わってきます。
どの免許を取るかで悩んでいる方は、免許ごとの特徴や制限について正しく理解しておくと良いでしょう。
基本的にバイクの免許は排気量によって区分されていますが、近年普及が進んでいる電動バイクは定格出力によって区分が変わってきます。
電動バイクに興味のある方も、どの免許が必要なのかを確認しておきましょう。
当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。
バイクの免許は大きく4種類!
バイクの免許は道路交通法によって、以下のとおり4種類に分類されています。
原動機付自転車免許
原動機付自転車免許(原付免許)は、排気量50ccまでのバイクに乗ることができる免許です。
50cc以下のバイクは小回りが利くので、日常の足として大活躍してくれます。
ただし、30km/hの最高速度制限があり、片側3車線以上ある道路の交差点を右折する際には、二段階右折が必要になります。
免許を取得できる年齢 | 16歳以上 |
二人乗りの可否 | 不可 |
高速道路走行の可否 | 不可 |
車検の有無 | なし |
年間の維持費 | 年間10,000km走行したとすると約65,000円 (軽自動車税、自賠責保険料、任意保険料、ガソリン代、メンテナンス費など) |
小型限定普通二輪免許
小型限定普通二輪免許は、排気量が125ccまでのバイクに乗ることができる免許で、「原付2種」とも呼ばれます。
50cc~125ccのバイクは原付よりパワフルで安定感があり、二人乗りも可能です。
なお、クラッチ操作がないオートマチック車限定の免許は「AT小型限定普通二輪免許」となります。
免許を取得できる年齢 | 16歳以上 |
二人乗りの可否 | 可能(ただし、免許取得から1年以上が経過している場合) |
高速道路走行の可否 | 不可 |
車検の有無 | なし |
年間の維持費 | 年間10,000km走行したとすると約12万円 (軽自動車税、自賠責保険料、任意保険料、ガソリン代、メンテナンス費など) |
普通自動二輪免許
普通自動二輪免許(中型免許)は、排気量が400ccまでのバイクに乗ることができる免許です。
バイク免許としてもっとも一般的な免許であり、普通二輪免許を取れば様々なタイプのバイクに乗ることができます。
なお、クラッチ操作がないオートマチック車限定の免許は「AT限定普通二輪免許」となります。
400cc以下のビッグスクーターに乗りたい人は、AT限定普通二輪免許で運転可能です。
免許を取得できる年齢 | 16歳以上 |
二人乗りの可否 | 可能(ただし、免許取得から1年以上が経過している場合) |
高速道路走行の可否 | 可能 |
車検の有無 | 排気量250cc超のバイク:あり 排気量250cc以下のバイク:なし |
年間の維持費 | ・250ccのバイクの場合 年間10,000km走行したとすると約14~15万円 (軽自動車税、重量税、自賠責保険、任意保険、ガソリン代、メンテナンス代など) ・400ccのバイクの場合 年間10,000km走行したとすると約17~18万円 (軽自動車税、重量税、自賠責保険、任意保険、車検費用、ガソリン代、メンテナンス代など) |
大型自動二輪免許
大型自動二輪免許は、排気量が400ccを超えるバイクに乗ることができる免許です。
1,000ccを超える、いわゆる「リッタークラス」を運転することができ、ロングツーリングも余裕で楽しめるでしょう。
排気量が多くなれば車両サイズも大きくなり、重量も重くなるので、運転の難易度は上がります。
なお、クラッチ操作がないオートマチック車限定の免許は「AT限定大型二輪免許」となります。
免許を取得できる年齢 | 18歳から |
二人乗りの可否 | 可能(ただし、免許取得から1年以上が経過している場合) |
高速道路走行の可否 | 可能 |
車検の有無 | あり |
年間の維持費 | ・750ccのバイクの場合 年間10,000km走行したとすると約19~21万円 (軽自動車税、重量税、自賠責保険、任意保険、車検費用、ガソリン代、メンテナンス代など) ・1,000ccのバイクの場合 年間10,000km走行したとすると約23~25万円 (軽自動車税、重量税、自賠責保険、任意保険、車検費用、ガソリン代、メンテナンス代など) |
排気量の概念がない電動バイクの免許はどうなる?
バイクの免許は上述のとおり、排気量によって区分されています。
しかし、最近注目が高まっている電動バイクには排気量という概念がありません。
では、電動バイクに乗るためにはどの種類の免許が必要になるのでしょうか。
電動バイクは以下のとおり、排気量ではなく「定格出力」によって免許の区分が決められています。
免許の種類 | 電動バイク(定格出力) | ガソリンバイク(排気量) |
原動機付自転車免許 | 0.6kW以下 | 50cc |
小型限定普通二輪免許 | 1.0kW以下 | 125cc |
普通自動二輪免許 | 20kW以下 | 400cc |
大型自動二輪免許 | 20kW超 | 400cc超 |
ハーレーの「LiveWire」はどの免許で乗れる?
たとえば、ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire(ライブワイヤー)」に乗るには、どの免許が必要になるのでしょうか?
ライブワイヤーの定格出力は未発表ですが、最高出力は75kWと20kWを大きく上回っているため、大型自動二輪免許が必要です。
ただし、ライブワイヤーはクラッチ操作がないので、AT限定大型二輪免許でも運転できます。
ちなみに、道路運送車両法ではライブワイヤーは「二輪の軽自動車(軽二輪)」の登録になり、ガソリンバイクで言えば250cc以下と同じ扱いになるため、車検は必要ありません。
電動バイクについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
>> バイクの電動化!電気バイクについて詳しく解説
>> 大型電動バイクの最新情報まとめ
バイクの免許を取得する方法
バイク(原付以外)の免許の取得方法は、教習所で取得するか、一発試験で取得するかのいずれかです。
教習所で免許を取得する
バイクの免許を取得する際は、ほぼ100%の人が教習所に通うと思います。
公安委員会から指定を受けている指定教習所や公安委員会に届出をしている届出教習所に通い、卒業検定に合格すれば本試験での技能試験が免除されます。
その後、適性検査や学科試験に合格することでバイクの免許を取得できます。
なお、教習所は通学して免許を取る以外に、合宿に参加して免許を取るパターンもあります。
通学の場合は約15日で、合宿の場合は約8日で免許を取得できます。
車の免許(普通免許)を持っている人は学科の時間が短縮されるため、より短い期間で取得できるでしょう。
一発試験で免許を取得する
教習所に通わず、運転免許試験場で試験を受けて免許を取得する方法もあります。
しかし、一発免許は試験場のコースを走行する技能試験があるため、一定の運転技術を持った人でなければ合格するのは困難です。
過去にバイク免許を取得していて有効期限が失効してしまった人や免許の取り消し処分を受けた人が、免許を再取得するための方法だと考えておくと良いでしょう。
原付免許の取得方法
原付免許は、運転免許センターに行って最短1日で取得することができます。
適正検査と学科試験に合格し、原付講習を受講すれば免許が交付されます。
なお、車の免許(普通自動車免許)があれば原付免許を取得しなくても原付バイクを運転することが可能です。
まとめ:大型バイクの免許を取るなら駐車場探しもお早めに!
警察庁がまとめた2020年の二輪免許の新規取得者数は、対前年比で2万1,650人増の34万6,763人と2年連続で増加しています。
なかでも、普通二輪免許、大型二輪免許はともに3年連続増で、大型二輪は2013年以来7年ぶりに8万人を超えています。
※参考:大型二輪免許取得者8万人超え 対前年比9.1%増|二輪車新聞
このデータからも明らかなように、大型バイクに乗る人が増えつつあるのが現状ですが、大型バイクは「駐車場難民」が多いのも事実です。
大型バイクを駐められる駐車場は意外と少なく、「近所に駐車場がない」「駐車場はあるけど空きがない」というケースは少なくありません。
大型免許の取得をお考えの方は、免許取得と同時に駐車場探しも始めておくと良いでしょう。
アイドゥは、東京を中心とした関東エリアで20を超えるバイクパーキングを運営しています。
大型バイクを前提に設計された駐車場なので、区画も通路も広々としており、ストレスなく出し入れしていただけます。
その他、アイドゥのバイクパーキングの特徴は以下のページをご覧ください。
>> バイクパーキング「アイドゥ」の特徴はこちら
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