バイクのエンジンがかからないときの「えっ、どうした!?」「ん、なんでだ・・・?」という焦りは、できればあまり体験したくないものです。
すぐに原因が分かって解決できれば良いのですが、必ずしもそうとは限りません。
万が一、出先でエンジンがかからないままだと、レッカーを呼ぶことになってしまいます。
今回は、バイクのエンジンがかからなくなったときのチェックポイントや対策についてお伝えします。
長くバイクに乗っていれば、何度かはエンジンがかからなくなることがあるはずです。
そのときに備えて、事前に対処法を知っておきましょう。
当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。
バイクのエンジンがかからない原因とその対策
バイクのエンジンがかからなくなった場合の、よくある原因と対策について解説します。
バイクのエンジンがかからない原因01:ガソリン
ガス欠
燃料であるガソリンがなければ、バイクのエンジンはかかりません。
当たり前のことではありますが、焦っているとなかなか気付けないのがガス欠です。
エンジンがかからず、あちこち点検するものの原因が分からず「どうしよう・・・」と頭を抱えていたら、実はガス欠だったというケースも少なくありません。
エンジンがかからなかったら、まずはガソリンの残量を確認してみましょう。
燃料コックがOFFになっている
燃料コックがOFFになっていたら、バイクのエンジンはかかりません。
これもある意味、ガス欠と同じだと言えるでしょう。
自分でOFFにしたつもりはなくても、バッグやバイクのカバーなどがコックに引っかかった拍子にOFFに入ってしまうこともあります。
エンジンがかからないときは、燃料コックがON、もしくはRES(リザーブ)に入っていることを確認しましょう。
ガソリンの劣化
長期間バイクに乗らないでいると、ガソリンが劣化していきます。
劣化したガソリンはドロドロの状態になり、残留物がガソリンコックやキャブレターなどの燃料系統に詰まることがあります。
そうなると、エンジンがかからなくなる場合があります。
このときは、詰まりを解消するとともに、古いガソリンを抜いて新しいガソリンに交換しなければいけません。
また、ガソリンは空気に触れることで劣化が進むため、冬場などバイクに長期間乗らないときは、ガソリンを満タンにしておくのが重要です。
バイクのエンジンがかからない原因02:キルスイッチ
キルスイッチがOFFになっている
キルスイッチがOFFになっているとセルが回らず、バイクのエンジンがかかりません。
キルスイッチは、緊急時に強制的にバイクの電流を遮断するためのスイッチです。
普段はほとんど使うことはありませんが、メンテナンス中に意図せず触れてしまったり、誰かにスイッチを触られたりしてOFFになってしまうことがあります。
エンジンがかからないときは、キルスイッチもチェックすべきポイントです。
バイクのエンジンがかからない原因03:バッテリー
バッテリーあがり
バッテリーがあがってしまうとセルが回らなくなるため、バイクのエンジンがかかりません。
セルの回転が弱々しい場合や、ウインカーやブレーキランプ、ニュートラルランプの点灯が弱い(暗い)場合などはバッテリーの容量が減っている可能性が高いので、充電するようにしましょう。
また、すでにバッテリーを2~3年使っているのなら寿命が近くなっている可能性もあります。
その場合は、バッテリーの交換が必要です。
バイクのエンジンがかからない原因04:キャブレター
キャブレターの目詰まり
キャブ車の場合で、セルが回るのにエンジンがかからないときは、キャブレターが詰まっている可能性があります。
「ガソリンの劣化」でもご説明したとおり、長期間バイクに乗っていないとガソリンが劣化して、キャブレター内部で目詰まりを起こします。
その結果ガソリンが回らなくなると、エンジンはかかりません。
キャブレターが目詰まりを起こしているときは、キャブクリーナーを吹き付けて詰まったガソリンを除去します。
この方法で解消されない場合は、バイクショップなどにキャブレターのオーバーホールをお願いするしかありません。
バイクのエンジンがかからない原因05:プラグ
プラグかぶり
プラグかぶりも、エンジンがかからない場合のよくある原因です。
プラグはガソリンに点火するために火花を飛ばすパーツですが、何らかの原因でプラグの先端がガソリンをかぶって濡れてしまい、点火できなくなることがあります。
これが、いわゆる「プラグかぶり」の状態です。
プラグかぶりでエンジンがかからない場合、プラグの先端をライターで炙ると乾いた状態に戻り、火花が飛ぶようになります。
もし、それでもエンジンがかからない場合は、新しいプラグに交換する必要があります。
プラグは安価なパーツなので、常にスペアを持っておくと良いでしょう。
ちなみにプラグかぶりは、バイクのセッティングが合っていなかったり、チョークを引いたままスロットルを回したりした場合に起こりやすくなります。
バイクのエンジンがかからない原因06:その他
サイドスタンドが出ている
車種によっては、サイドスタンドが出たままだとエンジンがかからないバイクもあります。
注意したいのは、サイドスタンドの根元が錆びていたり泥汚れが付いていたりすると、サイドスタンドを上げたつもりでも最後まで上がりきらないケースがあることです。
この場合、スイッチ(センサー)が反応せずサイドスタンドが出たままだと判断されるため、エンジンはかかりません。
ギアがニュートラルに入っていない
車種によっては、ギアがニュートラルに入っていないとエンジンがかからないバイクもあります。
この場合は、ギアをニュートラルに入れるだけで解決します。
ニュートラルに入りにくいときは、クラッチを握ってバイクを前後に少し動かすのがポイントです。
ヒューズが切れている
バイクに過電流が流れると電子部品が故障してしまいます。
過電流が流れないようにするためのパーツがヒューズです。
ヒューズは過電流が流れると切れるようになっており、ヒューズが切れるとバイクのエンジンがかからなくなります。
ほとんどのバイクはシートの下にヒューズボックスがありますが、実際に見たことがない人は、どこにあるのか一度確認しておくのが良いでしょう。
エンジンがかからないときはヒューズボックスを開け、一本ずつ切れていないかを確認して、切れているものがあれば交換します。
ヒューズを交換してもまたすぐに切れてしまう場合は、どこかで断線などのトラブルが隠れている可能性が高いです。
そのときは、バイクショップなどに点検・修理をお願いしましょう。
バイクライフは備えあれば憂いなし!
バイクのエンジンがかからない原因は様々です。
とはいえ、エンジンがかからなくなるケースで多いのは、長期間乗っていなかったときであり、バッテリーあがりやガソリンの劣化、キャブレターの詰まりなどが原因になっていることが少なくありません。
日常的に運転しているのに急にエンジンがかからなくなる場合は、キルスイッチや燃料コック、サイドスタンドなど、単純なミスが原因になっているケースが多いです。
長いバイクライフにおいては、必ず1度や2度はエンジンがかからなくなることがあるので、主な原因と対策を知っておくとともに、プラグやヒューズなどのスペアを用意しておくようにしましょう。
まとめ:エンジンのトラブルを防ぐにはバイクの保管場所も大事!
本コラムでは触れていませんが、バイクの保管状態が悪いと、電気系統が故障してエンジンがかからなくなることがあります。
この場合、自分で原因箇所を特定するのは難しく、バイクショップのお世話になるケースがほとんどです。
屋外の駐車場などで雨ざらしになっているバイクは、電気系統のトラブルが多くなります。
このようなトラブルを避けるためには、屋内型の駐車場に保管することが大切です。
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