現在、開発が進んでいる電気自動車(EV)の後を追うように、バイクの電動化も加速しています。
4輪は2030年に、2輪は2035年にそれぞれガソリン車の生産が禁止になる見通しであり、今後は続々と電動バイク(電気バイク)が市場に出回ってくるでしょう。
「ガソリンバイクがなくなるのは残念」というのは多くのライダーの共通見解です。
一方で、電動バイクが気になっているライダーも少なくありません。
そこで今回は、電動バイク(電気バイク)ならではのスペックである充電規格を中心に、国内外の主な電動バイクのモデルをご紹介していきます。
- 【目次】
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メーカー別の電動バイク(電気バイク)最新情報【海外】
海外メーカーの主な電動バイクをご紹介します。
Harley-Davidson(ハーレーダビッドソン)
ハーレーダビッドソン初の電動スポーツバイクであるLiveWire(ライブワイヤー)。
2020年12月に日本モデルが公開され、多くのライダーの注目が集まっています。
日本のEV用の充電器は主に3パターンあります。
1つは急速充電「CHAdeMO(チャデモ)」、そして普通充電の「200V」のコンセントと、日本とアメリカの標準充電規格となる「J1772」のケーブルを備えた充電器です。
ライブワイヤーは200Vコンセントからの場合は付属のケーブルを使って充電し、J1772の場合はタンク風カバーの上から充電します。
また、CHAdeMO(チャデモ)の急速充電の場合はシート下から出てくる専用のコネクタから充電でき、ほぼすべての充電施設からの充電が可能です。
その他、ライブワイヤーの主な特徴は以下のとおりです。
- ●15.5kWhの高電圧リチウムイオンバッテリーをエネルギー源とする、最高出力105psの高性能電動モーターを搭載。
- ●約3秒で100km/時に到達。
- ●普通充電(J1772)は約12.5時間で100%充電が可能。
- ●CHAdeMO(チャデモ)規格のチャージャーであれば、約40分で80%、約60分で100%フル充電が可能。
- ●航続距離はフル充電で最大235km、街乗りと高速道路を含めると153km。
BMW
警視庁の白バイ車両として採用され、東京マラソンのペースメーカー車両にもなったBMWの電動スクーター、C evolution(Cエボリューション)。
国内では2017年5月に発売されています。
Cエボリューションのバッテリーは、車両に装備されたバッテリー充電ケーブルを使用して、一般の家庭用コンセント、および充電スタンドで充電できます(単相200V)。
充電時の電流量を変更できるだけでなく、サイレント充電モードではより静かな状態での充電が可能です。
その他、Cエボリューションの主な特徴は以下のとおりです。
- ●15.航続距離は160km。
- ●0-50km/時の加速は約2.8秒、0-100km/時の加速は約6.2秒。
- ●右手のボタンで切り替えができる「ROAD」「DYNAMIC」「SAIL」「ECOPRO」の4つのモードを搭載。
>> C evolution(Cエボリューション)の詳細はこちら
ZERO MOTORCYCLES
SR / F(エスアールエフ)は、アメリカのZERO MOTORCYCLES社が開発した、クラス最高のパフォーマンスを実現する電動バイク。
本格的な走りを追求するライダーのニーズにしっかりと応えられるスペックが自慢です。
SR / Fは、一般家庭で使用されている100Vと、EV充電スポットで多く採用されている200V(J1772コネクタ)の充電方式に対応。
これにより、外出先での充電も高速になり、さらなるロングライドにも対応できるようになりました。
その他、SR / Fの主な特徴は以下のとおりです。
- ●独自のZF75-10モーターとZF14.4リチウムイオンバッテリーを搭載し、クラス最高のパフォーマンスと抜群の加速力を実現。
- ●最高速度は200km/時。
- ●フル充電の航続距離は最大259km。
- ●充電時間は200V(J1772)LEVEL2で4.5時間、100V LEVEL1で8.5時間。
メーカー別の電動バイク(電気バイク)最新情報【国内】
国内メーカーの主な電動バイクをご紹介します。
YAMAHA(ヤマハ)
ヤマハはスクーターなどの都市型バイクの電動化に力を入れており、その象徴的な存在がE-Vino(イービーノ)です。
E-Vinoは原付一種スクーターの「Vino」をベースに開発されたエレクトリックコミューターで、快適な近距離移動を実現したモデルです。
E-Vinoは、着脱式の新型50Vリチウムイオンバッテリーを搭載。
家庭用100V電源(2極プラグ)を使い、約3時間でフル充電できるのが魅力です。
その他、E-Vinoの主な特徴は以下のとおりです。
- ●取り回しがラクな68kgの軽量ボディやサスペンションが、快適な乗り心地を実現。
- ●1回の充電あたりの電気代は約14円。
- ●フル充電での航続距離は約29km。
KAWASAKI(カワサキ)
カワサキも電動バイクの開発を進めており、EICMA2019のカンファレンスでお披露目されたEVスポーツモデル「EVプロジェクト」は大きな注目を集めました。
現時点で判明している特徴は以下のとおりです。
- ●Ninja 650に近いサイズのコンパクトなマシン。
- ●NinjaやZファミリーの多くのマシンに採用されているトレリスタイプのシャーシを採用。
- ●バッテリーパックは、CHAdeMO(チャデモ)の急速充電システムで充電するか、従来の100V充電システムで充電するかのいずれか。
- ●航続距離は約100km。
- ●操る楽しさを重視し、後輪駆動用にマニュアルミッション(4速)を搭載。
HONDA(ホンダ)
BENLY e:(ベンリィe:)は、ホンダが投入するビジネス用電動バイク。
「毎日のデリバリーにちょうどいい ビジネスe:スクーター」をコンセプトにしています。
BENLY e:は、動力用電源には簡便なバッテリー交換が可能な着脱式バッテリー「Honda Mobile Power Pack」を2個使用。
1充電あたりの走行距離は、BENLY e: 気87kmを実現しています。
その他、BENLY e:の主な特徴は以下のとおりです。
- ●EVシステムは、エネルギー密度の高いリチウムイオンバッテリーを採用した電圧48Vのモバイルパワーパック2個を直列に接続させた96V系のシステム。
- ●満充電まで約4時間。
- ●BENLY e: Iは、30kgフル積載時に12°の登坂性能、1充電あたりの走行距離は87km。
- ●BENLY e:兇蓮60kgフル積載時に12°の登坂性能、1充電あたりの走行距離は43km。
電動バイク(電気バイク)は大型?小型?最新動向から読み解けること
海外は長距離移動がメインになるため、それを前提とした大型の電動バイクが主流になっています。
ガソリンバイクからの乗り替えを検討しているライダーも多いと思いますが、その際に懸念されるのが「航続距離」「最高スピード」「充電時間」の3点でしょう。
しかし、今回ご紹介した海外メーカーの電動バイクは、これらの懸念点がすべて払拭されているといっても過言ではなく、ツーリングニーズにも十分に応えられるポテンシャルがあります。
気になる人は、一度試乗してみてはいかがでしょうか。
一方、国内メーカーは現在のところ、スクータータイプの小型の電動バイクがメインです。
日本は都市型移動でバイクを使う人が多く、若年層のモビリティ離れなども影響していることが伺えます。
まとめ:電動バイクは最新モデルとともに充電インフラも要チェック!
今後、電動バイクが普及していくには、充電設備などインフラの充実が欠かせません。
購入を検討している方は、充電可能な設備や駐車場がどこにあるのかも事前にチェックしておくことが重要です。
バイクパーキング「アイドゥ」は東京を中心とした首都圏で、屋内自走型のバイク駐車場を展開しています。
ハーレーやBMWなどの電動バイクも充電できる200Vまでの充電設備を備えた駐車場もあり、今後も各駐車場に設置を進めていく予定です。
充電設備の有無や、お近くの「アイドゥ」バイク駐車場に電動バイクの充電設備を設置してほしい!などのご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
電動バイクには充電できる環境が必須。BMWなどの電動バイクには200Vの充電設備が必要です。 | 高円寺にあるアイドゥのバイク駐車場には、日本車用から輸入車電動バイクまで充電可能な100V~200Vに対応した充電設備があります。 |
電動バイクについては以下の記事も参考にしてみてください。
>> バイクの電動化!電気バイクについて詳しく解説
>> 電動バイクの充電方法、バッテリー、電気代について解説
充電設備のほかにもアイドゥにはさまざまな特長があります。
ライダーがライダーのために理想のバイク駐車場を追求したアイドゥの特長は、以下のページをご覧ください。
>> アイドゥの特長|二輪月極駐車場ならバイクパーキング アイドゥ
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