近年、いわゆる「リターンライダー」が増加しています。
リターンしようかどうか悩んでいる人もいれば、どのバイクにしようか、大型バイクに挑戦しようかなど、具体的な検討に入っている人もいるでしょう。
再びバイクに跨ることを想像するだけでワクワクしてくるものですが、勢いだけでリターンライダーになると後悔することになってしまうかもしれません。
そこで今回は、リターンライダーの最新動向や、リターンライダーになる前に押さえておきたい注意点などを解説していきます。
当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。
リターンライダーの最新動向
リターンライダーとは、長年のブランクを経て再びバイクに乗るようになるライダーのこと。
文字どおり、バイクの世界に「戻ってくる」という意味での「リターン」です。
独身時代にバイクを満喫していても、結婚したり子どもができたりして車に乗る頻度が多くなってくると、どうしてもバイクの出番は減っていくものです。
後ろ髪を引かれながらも、ライフスタイルが変わったタイミングでバイクを手放す人も少なくないでしょう。
しかし、家族と車でショッピングモールに向かう途中、気持ち良さそうにバイクで走るライダーを見かけたりすると、「あぁ、また乗りたいな・・・」「ツーリングに行きたいな・・・」といった衝動に駆られるものです。
そういった方が50代くらいになると、子育てが一段落して時間が作れるようになり、経済的にもゆとりが生まれます。
そうなると本格的にバイク復帰を考え、10年ぶり、20年ぶりにバイクに乗るというのが典型的なリターンライダーでしょう。
リターンライダーで多いのは50代!
一般社団法人 日本自動車工業会がおこなった「2019年度 二輪車市場動向調査」によると、バイクの新車購入者の平均年齢は54.7歳で、2017年の調査時よりも2歳高くなっています。
年代で見ると「50代」が30%ともっとも高く、「60代」が26%、「70代以上」が12%と、バイクの新車購入は50代以上が全体の68%を占めていることが分かりました。
もちろん、中高年になってから免許を取得して初めてバイクに乗る方もいますが、新車購入者の多くはリターンライダーであることがうかがえます。
※参考:2019年度 二輪車市場動向調査|一般社団法人日本自動車工業会
また、2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)の流行により、私たちの生活は大きな制約を受けることになりましたが、バイクは比較的「密になりにくい趣味」「感染リスクが低い移動手段」として注目を集めました。
コロナ禍におけるステイホームによるストレスもあり、久しぶりにバイクに跨ったライダーも多かったようです。
リターンライダーになるまでの道
リターンライダーになることを検討している人は多いと思いますが、昔のように好きなバイクを買って乗るだけ、というわけにはいきません。
リターンライダーになるまでの注意点を押さえておきましょう。
家族の理解を得る
リターンライダーになりたい方にとって、意外とハードルが高いのが家族の理解です。
奥さんの反対にあっているという方も少なくないかもしれません。
反対の理由はほとんどの場合、「万が一のバイク事故のリスク」と「経済的な負担」のいずれか、または両方でしょう。
バイクは事故を起こすと大きなケガを負うリスクが高いので、家族が心配するのも無理はありません。
一家の大黒柱が事故で働けなくなってしまったら、家族みんなに迷惑がかかります。
また、新しい趣味を持つわけなので、当然お金もかかるでしょう。
このような不安・心配を取り除けるよう、「安全運転を徹底する」「家計には負担をかけない」など、きちんと家族に話をして理解を得ることが大切です。
用途に合ったバイクを選ぶ
自分が乗りたいバイクに乗るのが一番ですが、リターンライダーのなかには「なぜ、このバイクにしたのだろう…」と後悔する人も少なくありません。
バイクの用途や乗り方をイメージして、自分に最適なバイクを選ぶことも大切です。
ツーリングがメインであればツアラーバイクやアドベンチャーバイクが候補になりますし、走りを楽しみたいならスポーツタイプが候補になるでしょう。
単純に昔の憧れだけでバイクを選ぶと、後悔することになってしまうかもしれません。
体力や感覚の衰えを自覚する
認めたくないかもしれませんが、50代、60代になってくると若い頃に比べて体力や筋力、運転感覚が衰えてきます。
さらに、近年のバイクは目覚ましい高性能化を遂げており、昔に比べるとパワフルで運動性能が高くなっています。
それゆえ、買ったバイクを「乗りこなせない」という人もいるようです。
自分の体力や運転感覚を考慮して、安全に乗れるバイクを選ぶようにしましょう。
とはいえ、実際に乗ってみないと分からない部分も多いので、可能であれば購入する前にレンタルバイクを利用するのがおすすめです。
乗りたい車種をレンタルできるとは限りませんが、近いクラスのバイクを1時間でも運転してみると、安全に乗れそうかどうかがつかめるでしょう。
安全に保管できるバイク駐車場を確保する
リターンライダーの特徴として、大型バイク・高級バイクを購入する人が多いことが挙げられます。
若い頃はお金がなく憧れでしかなかったバイクも、50代、60代になると手が届いて購入できるようになるでしょう。
そのため、ハーレーやドゥカティ、BMWやトライアンフといった高級車を選ぶ人も少なくありません。
このようなバイクを所有するとき、気を付けなければいけないのがバイクの盗難対策・いたずら防止です。
高級バイクほど狙われやすくなるので、安全に保管できる駐車場を確保できる状態でバイクを購入するようにしましょう。
リターンライダーはバイク事故に注意!
ここ数年、40歳未満のバイク事故は減少している一方で、中高年(40~60代)のバイク事故は増加傾向にあります。
そして、その原因としてリターンライダーの存在が指摘されています。
リターンライダーのみなさんはどうしても若い頃のイメージが残っており、若い頃と同じような感覚でバイクを運転したために事故に遭ってしまうケースがあるようです。
リターンライダーとして安全にバイクを楽しめるよう、ぜひ以下の2点は意識してください。
十分に慣らし運転をしてから遠出する
リターンライダーには長いブランクがあります。
上述のとおり、年齢を重ねれば誰でも体力・筋力は衰えますし、バイクに乗っていない期間が長いほど運転感覚は低下します。
このような「昔とのギャップ」を認識できないと、事故を起こすリスクも高くなってしまいます。
バイク事故を防止するには、失った運転感覚を取り戻すことが先決です。
リターンライダーになったらすぐにでもツーリングに出かけたいかもしれませんが、まずは近場で慣らし運転をしたりライディングスクールに通ったりして、運転感覚を取り戻すようにしましょう。
また、日頃から運動をしたりジムに通ったりして、バイクを充分に運転できるだけの体力の維持・向上に努めることも大切です。
無理をしない
当たり前のことですが「安全運転」が第一です。
無理に周囲に合わせるのではなく、自分のペースでバイクを楽しみ、常に安全運転を心がけましょう。
また、ツーリングに出かける際は無理のない計画を立てましょう。
体調が優れないときや疲れているときはバイクに乗らない、天候が悪いときは中止する、小まめに休憩をとるなど、とにかく無理は禁物です。
まとめ:満を持してリターンライダーへ
リターンライダーとしてバイクをエンジョイするには、ここまでお伝えしたように最適なバイク選びやバイク駐車場探しといった準備も重要です。
そのうえで、昔との違いを自覚して安全運転に努めてください。
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