警察庁が発表したデータによると、2023年に発生したバイクの盗難件数は9,946件と、2022年の7,913件に比べ、2,000件以上も増加しています。バイク盗難の発生場所を見ると、もっとも多いのは「住宅」で、次いで「駐車場」「道路上」と続いています。自宅の敷地内の駐車場なら安心だと思うかもしれませんが、実はその逆で、然るべき防犯対策をしなければ簡単に盗まれてしまいます。今回は、バイクの防犯対策についてお伝えします。
当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。
自分でできるバイクの防犯対策
駐車場の内外を問わず、自分でできるバイクの防犯対策を5つご紹介します。いずれも基本的な防犯対策ですが、だからこそ徹底することが大切です。
防犯対策① ハンドルロックをかける
短時間の駐車のときなど、ハンドルロックをかけずにその場を離れてしまう方がいますが、プロの窃盗団は2~3分でもスキがあればバイクを持ち去ってしまいます。駐車時間にかかわらず、必ずハンドルロックをかける習慣を付けましょう。ハンドルを固定して車両の動きを制限するだけで、防犯性が向上します。
防犯対策② キーを抜く
当たり前のことですが、バイクを駐車するときは必ずキーを抜きましょう。あえて挿しっぱなしにする人は少ないと思いますが、うっかり抜き忘れてしまうケースは多いようです。キーが挿しっぱなしのバイクは防犯性ゼロ。「盗んでください」と言っているようなものです。
防犯対策③ ロックをかける
タイヤなどにロックをかけるのは、多くのライダーが実践している防犯対策です。ロックには様々な種類がありますが、一般的なのは「チェーンロック」や「U字ロック」です。バイクの近くに、地面に固定されているポールやアンカー、柵などがあれば、「地球ロック」をするのがおすすめです。また、乗るときに少々手間がかかりますが、複数のロックをかけることで防犯性が高まります。
ロックは堅牢な素材で径の太いものほど防犯性が高くなりますが、油圧カッターなどを使ってロックを切断する窃盗団もいます。残念ながら、どんなロックにも切断・破壊されるリスクはあります。
防犯対策④ カバーをかける
窃盗団は手当たり次第にバイクを盗むのではなく、転売価値の高いバイクを盗みます。ターゲットにされやすいのは、ハーレーやBMW、ドゥカティやトライアンフなどの海外バイクや国産の大型バイク、レアな旧車などです。
裏を返せば、バイクの車種を特定されないようにすれば、目を付けられるリスクは大幅に下がるということです。その意味で、バイクにカバーをかけるのは有効な防犯対策になります。もちろん、風雨や日光から愛車を守る効果も期待できます。
防犯対策⑤ アラームを付ける
バイクの防犯対策としてアラームを取り入れる人も増えています。多くの防犯アラームは、振動や不正な動きを検知することで大音量の警報を発する仕組みです。窃盗犯は目立つことを嫌うため、アラームが鳴り響くことで犯行を断念させる効果が期待できます。
ただし、防犯アラームは誤作動を起こす可能性があります。あたかも自分のバイクのアラームが誤作動しているかのように振る舞い、アラームを解除、あるいは破壊したうえでバイクを持ち去る窃盗犯もいます。
一軒家・持ち家の駐車場におけるバイク盗難対策
一軒家・持ち家の駐車場にバイクを保管している方は、上述した対策に加え、様々な設備・アイテムによって防犯性を高めることができます。
防犯対策⑥ 防犯カメラを設置する
駐車場に防犯カメラを設置することで、バイクの盗難のリスクを下げることができます。たとえダミーでも、防犯カメラが設置されていることで盗難の抑止力になります。また、万が一、バイクが盗難されてしまった(あるいは盗難未遂があった)場合でも、犯人・不審者の特定や証拠収集に役立ちます。
ただし、防犯カメラは、破壊されたり目隠しをされたりする可能性もあります。そのため、防犯カメラを設置する際は、死角をなくすのはもちろん、ある程度高い場所で、犯人がアプローチしにくいところに設置するのが理想的です。
防犯対策⑦ センサーライトを設置する
バイクの窃盗犯に限りませんが、犯罪者は目立つことを嫌います。そのため、センサーライトを設置するのも効果的です。センサーライトは、動きを感知すると自動で点灯するため、犯行を断念させる効果が期待できます。特に、周囲に街灯がなく、暗い駐車場にはおすすめです。
防犯対策⑧ 簡易ガレージを設置する
最近は、自宅の空きスペースに簡単に設置できるバイク用の簡易ガレージが登場しています。簡易ガレージにバイクを保管することで車種を特定されにくくなるため、窃盗のターゲットにされにくくなります。また、バイクカバーなどに比べると一般的ではなく、比較的高価なアイテムなので、防犯意識の高さをアピールすることにもつながります。
防犯対策⑨ 防犯砂利を敷く
窃盗犯は音が出ることを嫌います。そのため、バイクの駐車場やその周辺に防犯砂利を敷いておくのも一つの手です。防犯砂利は、人が踏んだりバイクが通ったりすることでザクザク、ジャリジャリといった音が出るので、犯行を断念させる効果が期待できます。夜間に不審者が侵入したときなども、防犯砂利の音によって異変に気付くことができるでしょう。
防犯対策⑩ バイクの置き場を工夫する
バイクの置き場所を工夫することで、防犯性を高めることができます。たとえば、屋根など構造物の下に置くことで、クレーンによる吊り上げを防止できます。また、道路に近い場所ではなく、できるだけ奥まった場所に置くことも重要です。窃盗犯に「持ち出すのに時間がかかりそうだ」と思わせることができれば、犯行を断念させることができるでしょう。玄関に近い場所に置くのもおすすめです。玄関は目立ちやすく、家族や近隣住民が異変に気付きやすいので、犯行の抑止力になります。
最強の防犯対策は駐車場にこだわること!
10個の防犯対策をご紹介しましたが、一つではなく複数の対策を組み合わせることでより防犯性を高めることができます。とはいえ、そのためにはコストや手間がかかります。それならば、最初から「防犯性の高い駐車場」を利用することを検討しましょう。
防犯性の高い駐車場とは、「中の様子が見えず、契約者しか入ることができない屋内駐車場」です。それを実現したのが、アイドゥのバイクパーキングです。
アイドゥのバイクパーキングは、開業以来、24年以上にわたって「盗難ゼロ」を実現している駐車場です。すべてが屋内駐車場であり、基本的に窓はなく、屋根と壁、シャッターで囲われた密室になっています。そのため、外から見ても「そこにバイクがあること」は分かりません。徹底してバイクを隠すことで、防犯性を高めています。
また、ALSOKと共同開発した世界に一つしかないセキュリティシステムを導入しており、専用の鍵を持つ契約者しか入れないようになっています。これまで、このセキュリティシステムが破られたことは一度もありません。もし、外部から侵入を試みられても、すぐにALSOKの警備員が駆けつけるので安心です。
まとめ
愛車を盗難から守るために、徹底した防犯対策をしている方も多くいます。気持ちは分かりますが、防犯対策をするためにバイクを買ったわけではないはずです。ツーリングを楽しんだり、カスタムを楽しんだりするためにバイクを買ったはずです。安心して充実したバイクライフを送るため、ぜひアイドゥの駐車場を選んでいただきたいと思います。
アイドゥは、東京・神奈川・千葉で35箇所のバイクパーキングを展開しています。今後も、ライダーのみなさまのニーズに合わせて増設・拡大していく予定です。
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