新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、ライダーも例外なく行動変容を迫られることになりました。
緊急事態宣言によって外出自粛が求められ、ツーリングを中止・延期した方も多かったでしょう。
緊急事態宣言が解除された後も、「バイクに乗るべきか、控えるべきか」で悩んでいる方は少なくないと思います。
Withコロナの今、「ライダーとしてどう振る舞うべきか」は議論のあるところです。
今回は、世の中の状況も踏まえながら、「バイクの自粛」や「ライダーが意識すべきこと」などを考えていきましょう。
- 【目次】
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バイクにも自粛は必要か?
2020年、新型コロナウイルス流行の影響で、私たちの生活様式は大きな変化を余儀なくされました。
2020年4月には緊急事態宣言が発令され、外出自粛が要請されました。
この時期はちょうど、バイク乗りにとっては最高のシーズン。
多くの方がバイクを楽しめる季節であったにもかかわらず、GWのツーリングを断念せざるを得なかったライダーは少なくありませんでした。
5月末に緊急事態宣言は解除されましたが、コロナは終息したとは言えない状況が続いており、「第2波」「第3波」とも言われる流行が訪れています。
このような状況のなか、ライダーはどのような行動を心がけるべきでしょうか。
「バイクは自粛するべき」という意見もあれば、「バイクは感染リスクが低い」という意見もあるでしょう。
明確な答えを出すのは簡単ではありませんが、一つ言えることがあるとしたら、それは「集団でのツーリングは控えたほうがいい」ということです。
現在、全国各地で「クラスター」の事例が報告されています。
大人数でツーリングに出かけると、通常は、休憩中や食事中に会話をしますし、目的地やパーキングエリア、飲食店などで「三密」な状態になることも予想されます。
現在の状況を踏まえると、大人数でのツーリングで感染リスクを避けるのは難しいかもしれません。
バイクはコロナ感染リスクの低い移動手段
三密になる可能性がある集団ツーリングは避けたほうが良さそうですが、一方で、一人でツーリングに出かける場合はどうでしょうか。
バイクは、電車・新幹線やバス、飛行機などに比べると三密を避けやすい移動手段であり、運転中の感染リスクは限りなく低いと言えます。
その点でも、ライダーの自己責任において単独ツーリングに行くことは非難されることではないでしょう。
とはいえ、ツーリングの目的地や経由地に人が多い場合は、やはり三密な状態になる可能性があります。
バイクは移動手段として感染リスクは低いものの、立ち寄るポイントにはリスクがありますので、やはり徹底した感染防止対策が求められます。
バイクを降りたら「マスクをする」「ソーシャルディスタンスを守る」「咳エチケットをする」といった対策は必須です。
また、ツーリングの行き先を決めるときは全国の感染状況を注視して、感染が拡大しているエリアを避けるなどの配慮が求められます。
※ 引用:バイク保険の保険料の相場はいくら?|チューリッヒ
https://www.zurich.co.jp/car/useful/bike/cc-bike-insurance-market/
Withコロナにおけるバイク界の状況
コロナの流行によって、バイク界の状況はどのように変わったのでしょうか。
目立ったトピックは、バイクによる交通事故の増加です。
コロナ禍で増加するバイク事故
2020年は、2019年の同時期に比べてバイク事故が増えていたのをご存知でしょうか。
以下、交通事故のニュースを引用します。
都内のバイクによる死亡事故は今年に入って先月末までに26件で、去年の同じ時期と比べて倍増しています。(中略)新型コロナウイルスの感染が拡大してから都内では全体的に交通量が減少し、交通事故の件数も減っています。その一方で、バイクや自転車による死亡事故が増えていて、警視庁はスピードの出しすぎなどが増加の原因とみて注意を呼び掛けています。
※引用:コロナ禍でバイクの死亡事故が倍増 交通量は減少も|テレ朝news(2020/09/18 12:08)
9月最初の日曜日となった6日、北海道内でバイクの事故が相次ぎ、3人が死亡した。道警の集計では、6日時点で原付きを含むバイク事故の死者数は昨年同期の8人を大きく上回る22人。2015潤オ19年の平均は7.6人で、約3倍に急増した。
※引用:バイク事故、コロナで急増? 北海道で今年22人死亡、例年の3倍 - 毎日新聞(2020年9月13日 08時52分)
全体の傾向として、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年4月以降は外出自粛などの影響で事故件数は減少したものの、6月以降に移動に関する自粛要請が緩和されたことで、再び増加傾向に転じました。
事故原因は「コロナ自粛」の反動!?
コロナ禍でバイクの事故が増えている要因として、以下のような点が指摘されています。
自粛中のストレス発散でスピードを出した
コロナ禍でバイク事故が増えた一因として、自粛中に溜まったフラストレーションをバイクに乗って発散させる人が増えたことが考えられます。
ストレス解消のために、ついついスピードを出し過ぎてしまったライダーが多かったのかもしれません。
交通量が減って飛ばしやすくなった
2020年3月以降は新型コロナウイルスの影響で交通量が減り、全国的に交通事故が減少しました。
一方で、都市部では渋滞が緩和されてスピードを出しやすくなったことで死亡事故が増加。
皮肉なことにコロナの影響で快適な道路環境になり、バイクで飛ばし過ぎたためにカーブを曲がりきれず・・・といった自損事故も増えています。
久々の運転で反応の遅れやハンドリングミスが起きた
ライダーの感覚は繊細で、一定期間、バイクに乗っていないとどうしても様々な感覚が鈍ってしまいます。
コロナ禍で自粛している間、しばらくバイクに乗っていなかったライダーは運転感覚や反射神経、判断スピードが低下しているもの。
久しぶりにバイクを運転したために、反応が遅れたり、ハンドリングミスをしたりして事故につながった可能性が指摘されています。
ライダーに向けられる視線が厳しくなっている
コロナの流行とともに「自粛警察」という呼称を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ライダーにおいては、バイクのナンバープレートに「自粛しろ」と落書きされた事件も話題になりました。
このように、不要不急の外出自粛を意識する方が増えたことで、ライダーに向けられる周囲の視線が厳しくなっているのも確かです。
今もなお、多くの人が不安やストレスを抱えながら生活をしています。
だからこそ、バイクに乗るときは特に、周囲の人の気持ちに配慮した行動が求められます。
Withコロナでライダーが意識すべきこと
今後もバイクによる死亡事故が増加すれば、二輪免許の規制が強化されても不思議ではありません。
新型コロナウイルスの感染拡大が終息した後、すべてのライダーが運転やツーリングを楽しめるようにするには、Withコロナにおけるライダー一人ひとりの振る舞いが重要になってきます。
最後に、「Withコロナ時代にライダーが意識すべきこと」をまとめておきます。
- ・バイクに乗るときはとにかく安全運転で(久しぶりの運転の場合はなおさら慎重に)
- ・バイクに乗る前には点検、メンテナンスを(久しぶりの運転の場合はなおさら念入りに)
- ・新型コロナウイルスの感染状況や自粛要請のレベルに応じて、バイクでの外出は控える
- ・大人数でのツーリングはできるだけ控える
- ・ツーリングに行くときは、行き先に配慮する(感染が拡大している地域や人混みが予想される観光地は避ける)
- ・ツーリングの経由地や目的地でバイクを降りたときは、感染防止対策を徹底する
- ・運転中も降りた後も、周囲への配慮を忘れず大切に
まとめ:「Afterコロナ」に思う存分バイクを楽しむため、ライダーが今できることを
コロナが終息した暁に思う存分バイクを楽しめるよう、今は、世の中の状況に配慮しながら慎重に行動することが求められます。
くれぐれも「コロナのうっぷん晴らし!」とばかりに無茶な運転をしないように気をつけてください。
また、バイクの楽しみは乗ることだけではありません。
「今のうちにメンテナンスしておこう」「思い切ってカスタムしてみよう」「前から欲しかったギアやウェアを買い揃えよう」など、今だからできることを楽しむ気持ちも大切です。
ライダーの皆さまが心からバイクライフを楽しめることを願い、バイクパーキング「アイドゥ」もサービスの徹底と充実に努めてまいります。
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