ライダーのみなさまは、多かれ少なかれ、大なり小なり、何らかのトラブルを経験していると思います。
「今までトラブルゼロ」という方も、バイクに乗っていれば、今後どんなトラブルに遭遇するか分かりません。
想定外のトラブルに見舞われたときにも落ち着いて対処できるよう、あらかじめ「よくあるトラブル」について知っておくに越したことはないでしょう。
そこで今回は、バイクのよくあるトラブル&対処法を「故障編」と「マナー編」に分けてお伝えしていきます。
安心してバイクを楽しむためにも、ぜひ参考にしてみてください。
当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。
バイクのよくあるトラブル事例&対処法【故障編】
バイクの故障・トラブルで、JAF(日本自動車連盟)のお世話になったことがある方もいらっしゃるでしょう。
JAFのWebサイトにある「二輪の主な出動理由」は以下のとおりです。
「二輪」の主な出動理由BEST5(2019年度)
故障内容 | 件数 | 構成比 | |
1位 | 過放電バッテリー(バッテリー上がり) | 14,207件 | 20.34% |
2位 | タイヤのパンク | 9,426件 | 13.49% |
3位 | キー閉じこみ | 4,636件 | 6.64% |
4位 | 破損/劣化バッテリー | 4,032件 | 5.77% |
5位 | 事故 | 3,877件 | 5.55% |
※ 対象期間:2019年4月1日(月)潤オ2020年3月31日(火)
※ 引用:バイクもJAFのロードサービス | JAF
https://jaf.or.jp/individual/life-stage-appendix/bike/happy-bike/road-service
バイクの故障・トラブルでよくあるものをいくつかピックアップして、対処法や予防策を解説してきます。
バッテリー上がり(過放電バッテリー)
バイクは、冬場の寒さなどでバッテリーが上がり、エンジンがかからなくなってしまう場合があります。
「押しがけ」によって始動できる場合もありますが、それでもダメなときは、モバイルバッテリーが役立つかもしれません。
ジャンプスターター機能が付いたモバイルバッテリーがあれば、バイクにつないでエンジンを始動させることができます。
スマホを充電できるのはもちろん、バッテリー上がりのときの緊急手段として使えるので、携帯しておくと助かります。
タイヤのパンク
バイクの運転中、鋭利な異物を踏んだりしてタイヤがパンクしてしまうケースがあります。
長距離のツーリングに出かける際などは、パンクに備えて修理剤や修理キットを携帯しておくのがいいでしょう。
チューブタイヤの場合、エアゾールタイプの修理剤を使って応急処置が可能です。
タイヤの異物を取り除いたら、バルブから修理剤をチューブに注入してパンクの穴を塞ぎます。
その後、エアボンベでバルブから空気を入れましょう。
修理材と充填ガスを同時に注入できる「瞬間パンク修理材」を使ってもOKです。
チューブレスタイヤの場合は、市販の修理キットがあれば簡単に応急処置ができます。
キー閉じこみ
自宅から遠く離れた場所や、人通りのない場所でキーの閉じこみをしてしまうと、とても困った事態に陥ります。
「自分に限って、そんなドジはしない!」と自負している方でも、ツーリング中は何が起きるか分かりません。
遠くに出かけるときは念のため、スペアキーを持っていったほうが良いでしょう。
ウインカーの電球切れ
ウインカーの電球切れもよくあるトラブルの一つです。
スペアの電球やヒューズは、常に携帯しておきたいアイテムです。
予備のスペアやヒューズがない場合は、そのまま走ると危険です。
他車の迷惑になるだけでなく、整備不良車として取り締まりの対象にもなります。
やむを得ない場合は「手信号」で切り抜けるしかありません。
「手信号」のやり方は、以下のとおりです。
- 左折したいとき:左腕を真横に水平に伸ばす。
- 右折したいとき:左腕の肘を曲げて垂直に立てる。
バイクトラブル事例と対処法【マナー編】
バイクで遭遇するトラブルは故障だけではありません。
ライダーとしてのマナーでも、思わぬトラブルに遭う可能性もあります。
ここではバイクのマナーに関するトラブルと、その対処法・予防策をご紹介します。
すり抜けはNG!
「バイクはすり抜けできるから便利」と考えているなら、今すぐその考えは捨てましょう。
すり抜けは多くの場合、違法ですし、事故のリスクも高いです。
すり抜けるときに横の車に擦ってしまうこともありますし、対向車線からの右折車と衝突する事故も少なくありません。
ミラーがちょっと接触しただけで裁判になることも・・・。
トラブルを避けたいなら、強引なすり抜けは厳禁です。
車との車間距離に注意!
車の走行中、後ろからバイクに接近されると怖いものです。
人によっては、煽られているように感じることもあります。
また、信号待ちや渋滞のとき、前方車両にギリギリまで接近するライダーもいます。
隙間があると埋めたくなる気持ちは分かりますが、車に与えるプレッシャーや安全面を考えると、車間距離は広めにとるべきです。
「ヤエー」は相手の状況に配慮する!
ツーリングに出かけると、ライダー同士がすれ違いざまに手を上げたり手を振ったりする挨拶、いわゆる「ヤエー」を見かけることがあります。
ヤエーはバイク乗りの良き文化ですが、自分からするときは相手の状況に配慮しなければいけません。
たとえば、相手がコーナリングの途中にヤエーをするのは控えるべきでしょう。
反射的にグリップから手を離すと、バランスを崩してしまう可能性があります。
人のバイクに触らない!
駐車場でのトラブルで多いのが、他人のバイクに触れることです。
いくらカッコいいバイクでも、勝手に触るのはマナー違反です。
バイクはある意味、自分の子どものようなもの。自分の子どもが、知らない人に手を握られていたら怖いですよね・・・。
それと同じことです。
また、人通りの少ない駐車場で他人のバイクをジロジロ見ていると、オーナーからしたら「盗もうとしている」ように見えます。
バイクの「ガン見」もトラブルの原因になるので要注意です。
このほか、以下のような行為もマナー違反になります。
- 強引に割り込む
- 必要以上に飛ばす
- マフラー音がうるさい
- アイドリング時や発進時にアクセルを吹かす
- 蛇行運転をする
バイクでトラブルに遭遇しないために
故障によるトラブルを防ぐには、日々のメンテナンスが不可欠です。
日頃から愛車をこまめに整備しておくことで、事前にトラブルの芽を摘むことができます。
バイクのメンテナンスについては、以下の記事も参考にしてみてください。
>> バイクに欠かせないメンテナンス!日頃から行うべき基本メニュー10選
「メンテナンスは苦手」「メンテナンスする時間がない」といった方は、外部のメンテナンスサービスを利用しましょう。長距離ツーリングを控えている前などは、お願いしておくと安心して出かけられます。バイク駐車場を展開するアイドゥでは、バイクのメンテナンスサービスもおこなっています。詳しいサービス内容は、以下のページをご覧ください。
>> メンテナンスサービス|二輪駐車場ならバイクパーキング アイドゥ
https://www.yes-i-do.co.jp/merit/maintenance.html
マナー違反によるトラブルを避けるには、「余裕」を持つことが大切です。
急いでいると余裕がなくなり、すり抜けをしたり、車間距離を詰めたりしがちです。
疲れてくると自分の運転だけで精一杯になり、周囲の通行車両への気配りができなくなります。
「時間」にゆとりを持ち、「体力」にゆとりを持ち、「気持ち」にゆとりを持つ。
それができれば、トラブルに巻き込まれる可能性もぐっと抑えられるでしょう。
まとめ:知識とツールを備えていれば、バイクのトラブルは怖くない!
トラブルに遭遇しないのがいちばんですが、バイクに乗っている限り、リスクをゼロにすることはできません。
万が一のトラブルのとき、落ち着いて対処するためには「知識」と「ツール」を備えておくことが重要です。
また、本記事では主にバイクの走行中のトラブルについて解説しましたが、駐車中・保管中のトラブル対策も欠かせません。
盗難やいたずら、他の駐車車両との接触を避けるには、駐車場選びが大切です。
走行中と駐車中、どちらも安心してバイクライフを楽しめるよう、駐車場はライダーの満足を追求した「アイドゥ」のパーキングをぜひご検討ください。
アイドゥは東京を中心とした首都圏で、屋内型のバイク月極駐車場を展開しています。盗難ゼロを誇る万全のセキュリティと、大型バイクでも取り回しが簡単な広々とした区画が特徴で、多くのライダーのみなさまに選ばれています。アイドゥのバイク駐車場の特長は以下のページをご覧ください。
>> アイドゥの特長|二輪月極駐車場ならバイクパーキング アイドゥ
https://www.yes-i-do.co.jp/merit/
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