バイクでもナビを使うのが当たり前になっていますが、「バイク用のナビとスマホのナビアプリ、どっちがいいか?」という問いは、ライダーによって意見が分かれるところでしょう。今回は、両者を比較しながら、バイク用ナビのメリット・デメリットや選び方、おすすめ製品などについて解説していきます。
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バイク用ナビorスマホのナビアプリ、どっちがいいの?
バイク用ナビは、安いものなら1万円台の製品もありますが、相場としては2~5万円程度、高いものになると7~8万円にもなります。一方、スマホのナビアプリは無料で使えるものも多いので、「スマホのナビで十分」と考える人もいるでしょう。しかし、スマホのナビアプリも良いところばかりではありません。まずは、スマホのナビアプリを使うメリット・デメリットを考えていきましょう。
スマホのナビアプリを使うメリット
- 今使っているスマホに無料アプリを入れるだけなので、コストがかからない
- スマホは小さいのでハンドル周りで邪魔にならない
- Bluetoothでインカムとつなげば音声でナビの案内を聞ける
- 常に最新の地図データを使用できる
スマホのナビアプリを使うデメリット
- スマホホルダーを購入する必要がある
- スマホホルダーにマウントしても、振動やギャップによる衝撃でスマホが脱落するおそれがある
- 一般的なスマホホルダーでは、雨が降ってきたら使えない
- スマホの電池を消耗する(長時間の使用には向かない)
- 通常はグローブをつけたまま操作できない
- 画面が小さいので見にくいことがある
- バイクの振動でスマホのカメラ機能が故障するおそれがある
- 高温にさらされ続けると熱暴走を起こし、スマホが故障するおそれがある
- 山間部やトンネル内など電波が悪い場所ではオフラインになり、位置がズレることがある
- 一定のデータ通信量を消費する
- 盗難防止のため、バイクから離れるたびにスマホを取り外す必要がある
スマホのナビアプリは便利なものも多くありますが、ツーリングなどで長時間バイクにマウントすることを考えると、デメリットが気になる方もいるのではないでしょうか。一方で、バイク用ナビも一長一短があります。メリット・デメリットを見ていきましょう。
バイク用ナビを使うメリット
- 防水性に優れているので雨が降ってきても使える
- 比較的、長時間の使用が可能
- 耐震性に優れているのでバイクの振動で故障するリスクが低い
- 耐熱性に優れているので熱暴走することがない
- バイクから離れるときにいちいち取り外す必要がない
- グローブをつけたままでも操作できる
- 山間部やトンネル内などオフラインでもナビが使える
- Bluetoothを搭載した製品なら、インカムとつないで音声でナビの案内を聞ける
- オービス検知機能を備えている製品もある
バイク用ナビを使うデメリット
- 購入費用がかかる(本体や専用マウント)
- ハンドル周りに装着できるスペースが必要
- バイクのバッテリーを消費する
- 地図データを更新するのに費用がかかる場合がある
- スマホのナビアプリほど詳細な表示は出ない
バイク用ナビはそれなりのコストがかかりますが、バイクに特化しているだけあって過酷な環境にも耐えられる耐震性・防水性・耐熱性を備えています。
バイク用ナビの選び方・チェックポイント
マウントタイプorポータブルタイプ
バイク用ナビの取り付け方は大きく2パターンあります。一つは、バイクに固定する「マウントタイプ」で、ハンドルに直接ナビをマウントします。取り外すことは前提としていないため、基本的には付けっぱなしになります。もう一つは、取り外しができる「ポータブルタイプ」です。ナビ本体を透明のポーチやバッグに入れたうえで、それをバイクに装着します。ナビを使わないときは、取り外して別途保管することを前提としています。
防水レベル
バイク用ナビは防水性が備わっていますが、防水レベルは製品によって異なります。防水レベルは「IPX」という基準があり、0~8までの数値で表され、数値が大きいほど防水レベルも高くなります。バイク用ナビであればIPX4以上がおすすめです。なお、ポータブルタイプのナビは防水性能がない製品もありますが、ポーチやバッグに入れて使うため問題はありません。
画面サイズ
バイク用ナビの画面サイズは5インチと7インチが主流です。見やすさを重視するなら7インチがおすすめですが、ハンドル周りのスペースが少ない場合や、見た目的にコンパクトさを求める場合などは5インチを選ぶことになるでしょう。
見やすさ
画面サイズが大きいナビのほうが見やすくなりますが、バイクに取り付けるため直射日光が反射して見にくくなるケースがあります。常に見やすさを確保したいなら、バイザー(日除け)が付いた製品や明るさの調整ができる製品を選ぶのが良いでしょう。
地図データのアップデート
バイク用ナビで最新の地図を参照するためには通常、地図データのアップデートが必要になります。地図データのアップデートを「3年間無料」といった形で提供している製品もありますが、アップデートが有料になっている製品もあります。
Bluetooth機能
バイク用ナビはBluetooth機能を搭載した製品もあります。Bluetoothでインカムとペアリングすることで、ナビの案内を音声で聞くことができます。画面に視線を向けなくて済むため、安全運転にもつながります。バイク用インカムについては、以下の記事で詳しく解説しています。
おすすめのバイク用ナビ
GARMIN(ガーミン)「zūmo 396」
耐振・耐熱・防水で安心のバイク用ナビです。直射日光下での視認性を確保した4.3インチタッチディスプレイを採用。日常生活防水(IPX7)により、雨天時のライディングでも安心して使用できます。また、ハンズフリー通話やスマートフォン通知機能も搭載しています。
SPEEDER(スピーダー)「バイク用ポータブルナビ 5インチ D-003B」
2023年版の最新るるぶ地図データを搭載したバイク用ポータブルナビです。IPX5の防水仕様で、遮光バイザーが付属。Bluetoothに対応しており、対応端末と接続することでハンズフリー通話や音楽を聞くことも可能です。地図データは3年間更新無料。
MAXWIN(マックスウィン)「バイク用ポータブルナビ 7インチ NV-A002E-SET2」
7インチの大きな画面で操作しやすいバイク用ポータブルナビです。2023年版最新地図対応で、3年間地図更新が無料。GPS位置データから、速度取締エリア・Nシステム・オービス警告を案内する機能もあります。防水機能を備えたケースと落下防止ケーブル付き。
まとめ
「バイク用のナビとスマホのナビアプリ、どっちがいいか?」の答えは、ライダーの考え方やバイクに乗る頻度などによって変わってきます。ツーリングに出かけることが多いならバイク用ナビがおすすめですが、ツーリングに行くことが少なく、知っている道を走ることが多いならスマホアプリのナビで十分でしょう。
スマホアプリのナビを使う際はスマホホルダーが不可欠です。スマホホルダーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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