バイクブーツは運転中の操作性・快適性を向上させるとともに、転倒時のケガを防止・軽減できるライディングギアです。サーキット走行やオフロード走行で使うイメージが強いかもしれませんが、ツーリングや街乗りでも大きな効果を発揮してくれます。今回は、バイクブーツのタイプや選び方、おすすめのメーカーなどについて解説していきます。
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バイクブーツを履くべき3つの理由
スニーカーでもサッカーをすることはできますが、スパイクを履いたほうがパフォーマンスが上がりますし、ケガをしにくくなります。バイクブーツもまったく同じことが言えます。バイクブーツを履くべき理由は主に以下の3点です。
足元のケガ防止
バイクで転倒すると、車体との間に足が挟まったり、足首をひねったり、路面との衝突・摩擦によって足にケガをしたりする可能性があります。多くのバイクシューズはハイカットになっており、つま先やくるぶし、かかとなど、ケガをしやすい部分にプロテクターやパッドが内蔵されています。そのため、万が一の転倒時に足元を保護でき、ケガの防止・軽減を図ることができます。
操作性の向上
バイクブーツは、バイクの足元の操作がしやすい設計になっています。そのため、シフトチェンジやリアブレーキの操作をスムーズにおこなうことができます。また、ソールにはグリップ性能に優れた素材が使われているため、ステップに荷重をかけやすく、かつ滑りにくくなっています。
快適性の向上
バイクに乗っているときの足元の問題と言えば、雨で靴下が濡れてぐちゃぐちゃになることや、長時間の運転で靴が蒸れてジメジメすることです。バイクブーツは防水性能や透湿性能を備えている商品が多いので、急に雨が降ってきてもブーツ内部への浸水を防ぐことができますし、長時間のツーリングでも蒸れにくいのでストレスが軽減されるでしょう。
バイクブーツのタイプ
バイクブーツは大きく、以下の3つのタイプに分けることができます。
ライディングシューズ
ライディングシューズは、見た目がハイカットのスニーカーに近く、バイクを降りた後もそのまま使えるカジュアルなデザインが特徴です。もちろん、バイク運転用のブーツなのでプロテクターやパッドが内蔵されており、転倒時の安全性が考慮されています。デザインのバリエーションが豊富で、価格も比較的リーズナブル。着脱しやすい商品が多く、毎日でも気軽に使えるので、バイクでの通勤・通学や近場に出かけるときなどにおすすめです。
レーシングブーツ
レーシングブーツは、サーキット走行をするライダー向けに設計されたバイクブーツで、優れた安全性が備わっています。スキーブーツのようなロング丈のモデルが多く、足首だけでなくスネまで覆って着用するのが特徴です。ブーツの各所に多くのプロテクターや補強材が使われているので、重量は重めです。
オフロードブーツ
オフロードブーツは、山道や林道など舗装されていない道を走ることを前提に設計されたバイクブーツです。基本的には競技用であり、モトクロス、エンデューロ、トライアル、それぞれの競技用にラインナップされています。
バイクブーツの選び方
レース走行やオフロード競技を楽しむ人でなければ、バイクブーツはライディングシューズから選ぶことになるでしょう。購入する際は、安全性はもちろんのこと、サイズや履きやすさ、防水性などもしっかりチェックするようにしてください。
サイズ
バイクブーツは、サイズによって、履き心地やフィット感は大きく変わってきます。たとえば同じ27センチだったとしてもメーカーによってサイズ感が異なるので、ネット通販ではなく、販売店で試着して購入することをおすすめします。バイクブーツはぴったりのサイズ感ではなく、やや余裕を持たせるくらいが丁度良いと言われます。そのため、普段履いている靴よりも0.5cm大きいサイズを目安にしましょう。
ブーツの丈
バイクブーツは、商品によって丈の長さが異なります。大きく分けると、足首までを覆うタイプと、スネの真ん中くらいまで覆うタイプがあります。転倒したときのケガを防止・軽減することを考えたら丈が長めの商品を選ぶべきですが、足首までのタイプのほうが軽量&カジュアルなので気軽に履くことができます。街乗り中心であれば足首までのバイクブーツ、主にツーリング用途であれば丈が長めのバイクブーツ、という選び方が良いでしょう。
履きやすさ・脱ぎやすさ
バイクブーツは、履きやすさと脱ぎやすさも重要です。紐を結ぶタイプのほか、面ファスナーやバックルなど様々な仕様がありますが、最近主流になっているのが「BOAシステム」です。
BOAシステムとは、従来のブーツの紐の役割をワイヤーが担っており、ダイヤルを回すことでワイヤーを緩めたり締めたりできる機構のこと。グローブを着けたまま、片手でダイヤルを回すだけで好みのフィット感に調整できる画期的なシステムです。履きやすさ・脱ぎやすさを考えるなら、BOAシステムを採用したバイクブーツを選ぶべきです。
防水性&透湿性
ツーリングなどで長時間運転するときに履くバイクブーツは、防水性&透湿性が重要です。防水性に優れたバイクブーツなら雨が降ってきてもブーツの内部に浸水しにくいので、靴下が濡れたり、足先が冷えたりするのを防ぐことができます。一方で、防水性に優れたバイクブーツは蒸れやすいものも多いため、透湿性もチェックするようにしましょう。透湿性も兼ね備えたモデルなら、長く履き続けても蒸れにくく、ロングツーリングでも快適さを維持できます。
バイクブーツのおすすめメーカー
h3:RS TAICHI(アールエスタイチ)
RS TAICHI(アールエスタイチ)は、モトクロスライダーとして活躍した吉村太一氏が、ライダーと価値観を共有することをコンセプトにスタートしたブランドで、バイクブーツのほか、レーシングスーツやジャケット、パンツ、グローブなどを中心に展開しています。バイクブーツの新モデル「RSS013」は、BOAフィットシステムを採用。オリジナルの防水透湿素材を使うことで、急な雨天に対応するだけでなく、シューズ内にこもった湿気を減らし快適なツーリングを実現します。
alpinestars(アルパインスターズ)
1963年、登山用のブーツメーカーとして始まったイタリアのブランドがalpinestars(アルパインスターズ)です。MotoGPなど、世界トップクラスのレースで技術が証明されたプレミアムレーシングブーツ「SUPERTECH-R」や、レーシングDNAとランニングテクノロジーのハイブリッド型「アーバンモデル」など、快適性&プロテクション&パフォーマンスを実現するバイクブーツを多数展開しています。
GAERNE(ガエルネ)
GAERNE(ガエルネ)は、イタリアを代表する靴造りの職人集団。履き心地が良く、機能・耐久性に優れた良質なバイクグブーツは、世界のトップライダーたちに履き続けられています。2022年11月に発売した「G-ロケット GORE-TEX」は、気軽に履けて、街乗りからスポーツライディングまで快適に楽しめる、軽量・防水のライディングシューズです。
まとめ
バイクの駐車場を利用している方は、「駐車場まではバイクブーツでなくスニーカーで行きたい」「バイクブーツも駐車場に置きっぱなしにできたらいいのに」と考える方も多いのではないでしょうか。このような方は、ぜひアイドゥのバイクパーキングをご利用ください。
アイドゥのバイクパーキングはすべて屋内型で、一つひとつの区画にゆったりとしたスペースがあります。専用のロッカーや棚もあるので、バイクブーツだけでなく、ヘルメットやグローブ、ライディングジャケットから、工具、パーツまで様々なものを置いておけます。実際に、体ひとつで駐車場に来て、駐車場でライディングギアを装着してツーリングに出かける契約者様も数多くいらっしゃいます。
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