バイクのメーターを交換しても乗り心地が変わるわけではありませんが、スピードや回転数を気にして走ることはバイクとの関係性をより深めることにつながります。ハンドル周りは普段からよく目にする場所なので、メーターをお気に入りのものに交換することによる満足度は高いはずです。今回は、バイクのスピードメーター、タコメーターを交換する際の注意点やおすすめのメーカーなどについて解説していきます。
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バイクのメーター交換のすすめ
スピードメーターは運転中に必ず目がいくパーツなので、好みのメーターに交換する満足度は高いもの。故障などがなくても、スピードメーターを交換するライダーは少なくありません。また、一部のバイクはタコメーターが付いていない車種もあるので、タコメーターを追加する人もいます。「回転数は体で感じるものだからタコメーターなんて不要だ」というツワモノもいますが、やはり、回転数が目に見えたほうが愛車のコンディションを把握したり、燃費を抑えたりするのに役立ちます。
デザイン的には、バイクの雰囲気に合ったメーターに交換することでより統一感を出すことができるでしょう。純正より小ぶりのメーターに交換する人もいれば、他車の純正メーターを流用する人もいます。サイズはもちろん、アナログ表示にするかデジタル表示にするか、またパネルの色やバックライトの色など、いろいろ悩みながらお気に入りのメーターを見つけるのも楽しいものです。
バイクのメーターの種類
機械式か電気式か
スピードメーターもタコメーターも、仕組みの違いから「機械式」と「電気式」に分類されます。機械式のスピードメーターは、スピードメーターケーブルの回転を電気信号に変換することでスピードを表示する仕組みです。一方、電気式のスピードメーターは、車速センサーをホイール付近に取り付けてスピードを読み取る仕組みです。また、機械式のタコメーターはタイヤの回転を読み取ってメーターに表示し、電気式のタコメーターは電気パルスを読み取ってメーターに表示します。
アナログ表示かデジタル表示か
スピードメーターは、指針によってスピードを表示する「アナログ表示」と、デジタルの数値で表示する「デジタル表示」があります。
デジタル表示は、スピードが1km/h単位で変化するのが特徴で、アナログ表示からデジタル表示に変えることでハンドル周りが一気に近代的になります。アナログ表示はパネルの色やバックライトの色のほか、表示速度も様々で、140km/h表示、160km/h表示、180km/h表示、200km/h表示などがあります。旧車やクラシックバイクにはアナログ表示のメーターが似合います。タコメーターも同様にアナログ表示とデジタル表示がありますが、アナログ表示のほうが一般的です。
バイクのメーターの交換方法
バイクのメーター交換は難易度の高いカスタムの一つです。車種に適合した製品ならポン付けできる場合もありますが、そうでない場合は複雑な配線処理などが必要になります。「機械式→機械式」「電気式→電気式」に比べると「機械式→電気式」への交換はグンとハードルが高くなります。配線処理を間違えるとショートして故障するリスクもあるため、配線処理に関する知識がない方はショップに依頼したほうが安心です。
ショップに依頼する場合の費用はメーターの種類によっても変わってきますが、メーター本体の価格プラス、工賃として10,000円~15,000円くらいが相場でしょう。カウルやタンクの脱着が必要になる車種は、さらに工賃が加算されるのが一般的です。
バイクのメーターを交換する際の注意点
メーター交換をするときは「走行メーター交換記録シール」の貼付が必要
一般的なバイクのスピードメーターには、オドメーター(走行距離計)とトリップメーター(区間距離計)が付いています。スピードメーターを交換すればオドメーターも交換することになるので、新しいオドメーターでゼロから走行距離をカウントし直すことになるケースがほとんどです(一部のメーターは走行距離を引き継げるものもあります)。
そのため、交換前の走行距離がきちんと記録・保存されていないと、実際の走行距離とメーター上の走行距離にズレが生じたままバイクが流通する可能性があります。そこで、2016年10月よりルール化されたのが、「走行メーター交換記録シール」です。走行メーターを交換するときは、「走行メーター交換記録シール」を記入・貼付し、バイク自体に交換記録を保存することとされました。
走行メーター交換記録シールがないと下取りで不利になる
走行メーター交換記録シールが貼られたバイクは、実際の走行距離を把握できる「走行メーター交換歴車」として、実走行距離車と同等に取り扱われます。一方で、走行メーターが交換されているものの、交換記録のないバイクは、実際の走行距離とメーター上の走行距離が異なっているのが明らかなので、オークション、広告、販売、どの場面においても「走行距離減算車」として取り扱われます。走行距離減算車は、買取りや下取りに出した際に車両価値が減少してしまいます。
DIYでメーターの交換ができそうでも、下取り価格を下げたくないならバイクショップに依頼して走行メーター交換記録シールを貼ってもらうのが賢明です。
バイクのメーターの人気メーカー
Daytona(デイトナ)
Daytonaはバイクのアフターパーツの企画・開発・販売をおこなうメーカーで、2022年に創業50周年を迎えました。近年は、ライダー向けのアウトドアブランド「DAYTONA OUTDOOR SUPPLY」からキャンプ用品をリリースするなど、バイク業界に常に新しい風を送り込んでいる注目のメーカーです。スピードメーター、タコメーターともに電気式・機械式を多数ラインナップしています。
POSH Faith(ポッシュフェイス)
POSH Faithは「バイク本来の性能を余すことなく伝えること」をテーマに、made in JAPANにこだわって様々なパーツを提供しているメーカーです。LEDウインカーやマフラー、エンジンパーツなど、オリジナルのパーツを豊富にラインナップ。メーター類も小ぶりな製品を取り揃えているので、ハンドル周りをすっきりカスタムしたい人にはおすすめです。
まとめ
最近のバイクはスマホホルダーやドラレコなどを付けることが多く、ハンドル周りが煩雑になりがちです。そんなときは、メーターをスタイリッシュなものに交換してハンドル周りのイメージを変えてみてはいかがでしょうか。ハンドル周りのカスタムについては、以下の記事もぜひ参考にしてください。
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