充実したバイクライフに欠かせないのがメンテナンスです。
きちんとメンテナンスができていないバイクは寿命が短くなってしまうだけでなく、突然の故障で事故につながってしまうリスクもあります。
ライダーのなかには「バイクに乗るよりメンテナンスをしている時間のほうが楽しい」という方もいますが、「自分でメンテナンスをするのは苦手・・・」という方も少なくありません。
今回はメンテナンス初心者の方に向け、日頃から行うべき基本のメンテナンスメニューについて解説していきます。
メンテナンス方法についても簡単に説明していますので、ぜひ併せて参考にしてみてくださいね。
当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。
必須のバイクメンテナンスは洗車&サビ取り!
バイクメンテナンスの基本と言えば、「洗車」と「サビ取り」です。
メンテナンスというより、「バイクとの触れ合い」に近い行為と言えるかもしれません。
洗車&サビ取りで、日頃から愛車を可愛がってあげましょう。
洗車
洗車の目的はもちろんバイクをきれいにすることですが、隅々までバイクを洗うことで、愛車の異常や思わぬ不具合を発見するきっかけにもなります。
洗車の手順を簡単に示すと、以下のとおりです。
- 1. 水をかけてバイク全体を濡らす。
- 2. スポンジとシャンプーを使って汚れを落とす。
- 3. 水をかけてシャンプーを洗い流す。
- 4. 車体に残った水分を拭き取って乾燥させる。
- 5. 必要に応じて、ワックスなどでコーティングする。
サビ取り
いつの間にか発生しているバイクのサビ。
見て見ぬフリをしていると、あっという間にサビが広がり、奥深くまで腐食してしまいます。
バイクの劣化につながるので、サビている箇所を見つけたらすみやかにサビ取りを行いましょう。
サビ取りの手順を簡単に示すと、以下のとおりです。
- 1. サビ取り剤でバイクのサビを浮き上がらせる。
- 2. ブラシやウエス・ボロ布でサビを除去する。
- 3. 防サビ剤を使って防錆処理を行う(防錆効果のあるサビ取り剤もあります)。
頑固なサビの場合は、1.と2.の手順を何度か繰り返します。
サビ取り剤はパーツの素材(アルミ、メッキなど)に合わせて使い分けるようにしましょう。
知っておきたい!基本のバイクメンテナンス10選
次に、日頃のバイクメンテナンスで欠かせない10項目をご紹介します。
エンジンまわりのメンテナンス
(1)エンジンオイルの点検・交換
エンジン内の潤滑・洗浄をするエンジンオイル。
交換頻度は3,000km~5,000kmの走行ごとに1回、もしくは半年ごとに1回くらいが目安になります。
なお、オイルフィルター(オイルエレメント)も消耗品なので、オイル交換2回に1回の割合で交換しましょう。
(2)冷却水の点検・交換
エンジン内を冷却してオーバーヒートを防ぐ冷却水。
交換頻度は2~3年に1回が目安になります。
数ヶ月おきにリザーバータンクを見て、冷却水の残量を確認しましょう。
液面がMIN(LOW)に近くなっていたら補充してください。
(3)エアクリーナー(エアフィルター)の点検・交換
バイクが吸い込む空気から不純物を取り除くエアフィルター。
乾式・湿式・ビスカス式の3タイプがあり、それぞれメンテナンスの方法や交換時期が異なります。
乾式は、フィルターの表面に付いたゴミをエアコンプレッサーで吹き飛ばします。
走行距離2,000km~3,000kmごとに清掃し、10,000kmくらいで交換します。
湿式は、灯油などの洗い油につけて手洗いで汚れを落とします。
乾式と同様に2,000km~3,000kmごとに清掃し、10,000kmくらいで交換するのが一般的です。
ビスカス式は再利用できないので、15,000km~20,000kmくらいで交換します。
(4)プラグの点検・交換
火花を飛ばしてガソリンを爆発させるプラグ。
一般的に、走行距離3,000km~5,000kmくらいでの交換が推奨されています。
プラグ交換の際、プラグ周辺にゴミがあると燃料室に入ってしまい危険なので、あらかじめきれいにしておきましょう。
電気系統のメンテナンス
(5)バッテリーの点検
セルやライトなどの電気系統を機能させるバッテリー。
セルスターターの勢いがなくなったり、ホーンの音量が小さくなったりしたらバッテリー上がりの可能性があるので充電しましょう。
充電しているのにすぐにバッテリーが上がってしまう場合は、寿命を迎えているサイン。
一般的に、2~3年に1回がバッテリー交換の目安だとされています。
(6)ヘッドライトバルブの交換
近年はLEDヘッドライトも増えていますが、まだまだ多くのバイクのヘッドライトはハロゲンバルブです。
ヘッドライトが切れたら取り外し、新しいバルブに交換しましょう。
車載工具のプラスドライバーがあればできる作業です。
ブレーキまわりのメンテナンス
(7)ブレーキフルードの交換
ブレーキを握った力をキャリパーに伝えるブレーキフルード。
ブレーキフルードが劣化したまま乗っているとエアが噛んでブレーキがききにくくなってきます。
劣化するほどブレーキングの手ごたえはやわらかくなりますが、ブレーキフルードを交換すると固いフィーリングに変わります。
一般的に、2年に1回の交換が目安だとされています。
(8)ブレーキパッドの交換
ブレーキパッドが摩耗して薄くなってきたら交換が必要です。
交換時期は5,000km~10,000kmの走行が目安になりますが、様々な条件によって摩耗の度合いは変わってきます。
走行距離だけで判断せず、定期的にブレーキパッドの減りを確認しておくことが重要です。
新品のブレーキパッドは10mmくらいの厚みがありますが、厚みが3mmくらいになったら交換しましょう。
足まわりのメンテナンス
(9)チェーンのメンテナンス・調整
バイクの馬力は、チェーンの状態によって左右されます。
定期的にチェーンメンテナンスをおこない、良いコンディションに保ちましょう。
チェーンメンテナンスの手順を簡単に示すと、以下のとおりです。
- 1. チェーンクリーナーをかける
- 2. チェーンブラシで軽く磨く
- 3. チェーンルブをかけて拭き取る
チェーンメンテナンスの際は、チェーンに適度な遊びがあるかを確認してください。
ゆる過ぎたりきつ過ぎたりする場合は、適切な遊び量へ調整しましょう。
(10)タイヤの点検
バイクに乗る前に、タイヤをチェックするクセをつけましょう。
△マークの延長線上の溝にスリップサインが現れてきたらタイヤ交換のタイミングです。
また、タイヤの空気圧が不足するとグリップ力が低下したり燃費が悪くなったりします。
定期的にエアゲージで空気圧を測定・調整するようにしましょう。
ネジの「締め方」に要注意!
バイクのメンテナンスでは、必ず「ネジを締める」作業が発生します。
ボルトやナットを装着するとき、いきなり工具を使って締めるのはNG。
なぜなら、斜めになっていたり、ズレていたりした場合に、そのまま締めてしまうと故障・破損につながるからです。
指で締められるところまで締めて、最後に工具を使うのが基本です。
また、工具で締めるときも締め過ぎは厳禁。
初心者の方は「きつく締めなきゃだめ」と考えている方が多いですが、これは大きな誤りです。
締め過ぎは「オーバートルク」と言って、ネジ穴が馬鹿になるだけでなく、締め付けられる側のパーツの破損につながるリスクもあります。
まとめ:メンテナンスでバイクライフをもっと楽しく!
メンテナンスをすればするほど、バイクへの愛着は深まるものです。
普段は「お店に任せっぱなし」という方も、基本的なメンテナンスにはぜひチャレンジしてみましょう。
とはいえ、よく分からないまま進めるのはNG。
「何か違うような気がする・・・」と感じたら、詳しい人に聞いたりバイクショップに相談したりすることも重要です。
バイクショップでなくても、バイクのメンテナンスを依頼できる場所はあります。屋内自走型のバイク駐車場を展開するアイドゥでは、バイクのメンテナンスサービスもおこなっています。詳しいサービス内容は、以下のページをご覧ください。
>> メンテナンスサービス|二輪駐車場ならバイクパーキング アイドゥ
https://www.yes-i-do.co.jp/merit/maintenance.html
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