多くのライダーを悩ませる、バイクの駐車場問題。
借りる場合は、「自宅からの距離」「月々の賃料」「屋内か屋外か(屋根の有無)」「スペースの広さ」「セキュリティ・防犯対策」など、チェックすべきポイントはたくさんあります。
すべてのポイントで合格点に達する駐車場は少なく、みなさん何かしら妥協してバイクを駐車・保管しているのではないでしょうか。
自宅に駐車できる方でも、「スペースが狭い」「出し入れしにくい」「屋根がない」「盗難されないか心配」など不満は尽きず、納得できる駐車場を確保できている人は少ないと思います。
バイクの駐車場を考えるとき、選択肢の一つになるのが「倉庫・ガレージ」です。
今回は、倉庫・ガレージにフォーカスして、選ぶポイントやメリット・注意点などを解説していきます。
当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。
「どこに保管するか」でバイクの寿命は大きく変わる
バイクの寿命は、普段の乗り方やメンテナンスだけでなく、保管場所・保管方法によって大きく変わってきます。
実感している方も多いと思いますが、屋外の駐車場はおすすめできません。
バイクはとても繊細で、雨や風、温度や湿度などの影響をもろに受けます。
特に厄介なのは雨でしょう。
雨の成分はやや酸性に傾いているため、雨ざらしにしているとバイクはすぐに錆びてしまい、寿命が短くなる原因になります。
カバーはほとんど役に立たない!?
「カバーをかけているから大丈夫」と思われるかもしれませんが、カバーは気休めにしかなりません。
カバーをかけていても雨の跳ね返りで足回りは汚れますし、雨が降った後はカバー内部が蒸れてバイクが傷む原因になります。
また、カバーそのものが強風で飛ばされたり、めくれ上がったりしますし、台風などで突風にさらされるとバイクごと倒れてしまうケースもあります。
長期間バイクに乗らない間にカバーのなかで虫が巣を作っていたり、シートが変色していたり、砂埃でタンクに細かいキズが付いていたりと、良いことは一つもありません。
そして何より、毎回カバーをかけるのが面倒です。
愛車を長持ちさせたいのでれば、最低でも「屋根のある駐車場」を探してくださいね。
倉庫・ガレージ選びのチェックポイント
バイクを手軽に駐車するなら「倉庫・ガレージ」は選択肢の一つになってきます。
自宅に駐車スペースがない方は、外部の倉庫・ガレージを借りることになるでしょう。
戸建てなどで自宅にスペースがある方は、倉庫・ガレージを建てる(設置する)パターンもあります。
倉庫・ガレージにも様々なタイプがあるので、「何を優先するのか」を基準にして、バイクライフに合った駐車場を探してください。
盗難を避けたい人のための倉庫・ガレージ
「盗難だけは絶対に避けたい」という方は、セキュリティ・防犯性を重視して選びましょう。
簡単にはこじ開けられない堅牢性があり、鍵もピッキング対策ができるディンプルキーや、2重・3重に施錠できる倉庫・ガレージがいいでしょう。
素材や構造が頑丈であることも重要ですが、最も大切なのは地球に固定されていることです。
最近はコンテナタイプの倉庫・ガレージも増えていますが、コンテナごと持ち去られる盗難事件も起きています。
プロの窃盗団を甘くみてはいけません。いずれにしても、多面的な防犯対策を講じている倉庫・ガレージが理想です。
バイクを常に良い状態で保ちたい人のための倉庫・ガレージ
バイクを常に良いコンディションで保ちたいなら、倉庫・ガレージ内の環境が重要になってきます。
倉庫・ガレージは狭い密室が多く、どうしても湿度が上がりがち。
さらに冬場は外気と温度差によって天井や壁に結露が生じるため、バイクが錆びやすいのが難点です。
このようなトラブルを避けるには、窓や換気扇が付いていたり、壁や天井に断熱材が入っていたりする倉庫・ガレージを選ぶのがいいでしょう。
ただし、窓や換気扇などの開口部がある場合は、そこがセキュリティ上の弱点になりがちです。
メンテナンスやカスタムを楽しみたい人のための倉庫・ガレージ
バイクに乗るだけでなく、メンテナンスやカスタムが好きな人は、スペースの広い倉庫・ガレージを探しましょう。
やはり、バイクをいじるには車1台分くらいのスペースは必要になってきます。
また、メンテナンスをするには電気・水を使えないと困りますし、工具やパーツを置くことができる棚や収納があると便利です。
もし、自宅の敷地内に倉庫・ガレージを設置する場合は、愛車を眺めながらくつろげるような、ゆったりとした空間を作りたいところ。
ですが、10平米を超える場合は建築確認申請が必要になるので、ご注意ください。
できるだけ安く自宅に保管したい人のための倉庫・ガレージ
「自宅にバイクを保管したいけど、できるだけ安く済ませたい」という方は、折りたたみ式の倉庫・ガレージがおすすめです。
折りたたみ式の倉庫・ガレージは、スチールパイプの骨組みにポリエステルなどのカバーをかけて組立てる簡易的なものが主流です。
そのため、比較的リーズナブルに設置できますし、狭いスペースに設置できるものもあります。
とはいえ、あくまで簡易的な倉庫・ガレージなので、セキュリティ性や耐久性は期待できませんし、中でメンテナンスやカスタムなどの作業をするのも難しいでしょう。
バイクカバーをかけるだけよりは心強いかな、というレベルです。
倉庫・ガレージ以外のバイク駐車場
バイク駐車場として倉庫・ガレージを借りるときは、何かと制約が多く、理想の駐車場を見つけるのは難しいかもしれません。
自宅にスペースがあれば敷地内に建ててしまうのが最善ですが、そのような恵まれた人はなかなかいないでしょう。
倉庫・ガレージ以外の選択肢としては、「屋外型の月極駐車場」「屋内型の月極駐車場」「バイクショップに併設された駐車場」などがありますが、おすすめしたいのは屋内型の月極駐車場です。
屋外型の月極駐車場
時間貸しのコインパーキングの一角や、街中のちょっとした空きスペースに設けられていることが多いです。
月々の賃料は安く済みますが、上述のとおり、屋根も壁もなくバイクが雨にさらされるのでおすすめできません。
屋内型の月極駐車場
一般的には、マンションの地下などに設けられており、バイク専用の場合と、車や自転車と一緒に駐める場合があります。
屋内なので、盗難やいたずらに遭うリスクも低く、雨風にさらされてバイクが傷む心配もありません。
アイドゥは東京を中心とした首都圏で、屋内型のバイク月極駐車場を展開しています。盗難ゼロを誇る万全のセキュリティと、ストレスなく取り回しできる広々とした区画が特徴で、多くのライダーのみなさまに選ばれています。アイドゥのバイク駐車場の特徴は以下のページをご覧ください。
>> アイドゥの特長|二輪月極駐車場ならバイクパーキング アイドゥ
https://www.yes-i-do.co.jp/merit/
バイクショップに併設された駐車場
バイクショップの店舗内・敷地内に設けられた駐車場です。
盗難リスクが低く、すぐにメンテナンス・修理などを依頼できるのがメリットですが、数そのものが少ないので探すのが難しいかもしれません。
まとめ: バイクと自分にとって理想の駐車場を見つけよう
「バイクにお金をかけたいから、駐車場代は抑えたい」という話を耳にすることがあります。
ですが、保管場所・保管方法が良くないとバイクの寿命が短くなるだけでなく、最悪の場合は盗難の被害に遭ってしまうこともあります。駐車場代を惜しんだがために愛車を失ってしまったら、まさに本末転倒です。
バイクが好きなら、保管場所にこだわらなければいけません。
長い目で見れば、駐車場に投資することが幸せなバイクライフにつながるはず。
みなさんが理想の駐車場に出合えることを願っています。
当ウェブサイトに掲載された情報の利用により発生した又は当該情報に基づき行われた行為により発生したいかなるトラブル・損失・損害に対しても、当社は責任を負いません。