バイクの維持費はどんぶり勘定で、年間でどのくらい使っているのか把握していない方も多いと思います。
「計算してみたら驚くような額になっていた・・・」というケースも少なくありません。
バイクの維持費は工夫次第で年間数万円~十数万円を削減できる可能性がある一方で、ケチってはいけない項目(ケチることで結果的に出費が増えてしまう可能性がある項目)もあります。
今回は、バイクの維持費の内訳とともに、それぞれの維持費についての考え方・節約方法について解説していきます。
「維持費が高すぎる・・・」「もっと安くできる方法はないの?」という方は、参考にしてみてください。
当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。
バイクの年間維持費の相場は約20万円!?
バイクの年間維持費は、排気量や走行距離、燃費などによって大きく変わってきます。
参考までに、チューリッヒ保険会社が公開しているシミュレーションデータを掲載しておきます。
- ・250cc以下:およそ146,000円
- ・400cc:およそ178,000円
- ・750cc:およそ196,000円
- ・1,000cc:およそ234,000円
※参照元:https://www.zurich.co.jp/car/useful/bike/cc-bike-maintenance-cost/
もし、上記の金額を大きく上回っているようであれば、維持費の見直しをしたほうがいいかもしれません。
バイク維持費の内訳
バイクを維持するために必要な主な費用は以下のとおりです。
排気量などによっては不要な費用や、金額が変わってくる費用もあります。
自動車税(軽自動車税) | 自動車重量税 | 自賠責保険 | バイク保険(任意保険) |
車検費用 | ガソリン代 | 駐輪場代 | メンテナンス代 |
自動車税(軽自動車税)
バイクの所有者に課せられる税金です。排気量によって金額が変わり、251cc以上は6,000円です。
自動車重量税
バイクの排気量や初年度登録からの年数に応じて課せられる税金です。
401cc以上で初年度登録後12年までは1,900円/年、13年以上経過したら2,300円/年、18年以上経過したら2,500円/年です。
自賠責保険
加入が義務付けられている保険です。
国によって保険料が定められているので、どの保険会社で加入しても保険料は変わりません。
バイク保険(任意保険)
自分や同乗者のケガ、物損など、自賠責保険でカバーされない費用を補償するための保険です。
保険料は、保険会社や補償内容によって変わるほか、加入者の年齢、バイクの排気量や年間走行距離、事故歴(等級)などによって差が出ます。
アクサダイレクト(アクサ損害保険株式会社)が公開している保険料の目安は以下のとおりです。
■50代モデル保険料(排気量1,800cc・ハーレーダビッドソン ロードキングの場合)
年間保険料:34,220円(ネット割引適用:30,220円)
※参照元:https://www.axa-direct.co.jp/bike/goodprice/model_case/04.html
■40代モデル保険料(排気量400cc・ヤマハ SRの場合)
年間保険料:20,910円(ネット割引適用:17,910円)
※参照元:https://www.axa-direct.co.jp/bike/goodprice/model_case/03.html
車検費用
250ccを超えるバイクは2年に1回、車検が必要です。
整備工場などによって金額は変わりますが、トータルで5~10万円程度が相場です。
バイクにかかる車検費用は、下記の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。
>> バイクの車検費用について徹底解説
ガソリン代
ガソリン代は、燃料の種類(レギュラーかハイオクか)、バイクの燃費や走行距離などによって変わってきます。
駐車場代
駐車場代は地域によって差があるほか、屋内・屋外の違いや設備などによって大きく変わってきます。
メンテナンス代
オイルやプラグ、フィルター類やタイヤなど消耗品の交換費用や、不具合の修理費用などがかかります。
バイク維持費の節約術!5つのポイント
バイクの維持費をよりお得にするためのポイントをご紹介します。
(1)自賠責は長期で加入したほうがお得!
自賠責保険の保険料は法律で定められていますが、以下のとおり、長期で加入したほうが割安になることは知っておきましょう。
単位:円 | 60ヶ月 契約 |
48ヶ月 契約 |
37ヶ月 契約 |
36ヶ月 契約 |
25ヶ月 契約 |
24ヶ月 契約 |
13ヶ月 契約 |
12ヶ月 契約 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
250ccをこえるもの |
- |
- |
12,080 |
11,900 |
9,870 |
9,680 |
7,610 |
7,420 |
125ccをこえ |
17,330 |
14,990 |
- |
12,600 |
- |
10,160 |
- |
7,670 |
原動機付自転車 |
14,380 |
12,600 |
- |
10,790 |
- |
8,950 |
- |
7,060 |
※令和2年4月1日以降始期の契約に適用されます。
※沖縄県・離島などの一部地域は上記保険料例と異なります。
(2)燃費を考えた走行でガソリン代を節約!
ガソリン代は、日々の乗り方に配慮することで削減できる費用です。
燃費向上のための基本ですが、できるだけ「急発進・急ブレーキを減らす」「適切なギアに入れる」「エンジンブレーキを多めに使う」「アクセル開度を一定にする」「エンジンオイルの交換やタイヤの空気圧調整など、定期的にメンテナンスをする」といったことを心がけましょう。
参考までに、年間10,000km走行、ガソリン代120円/1Lとした場合の年間のガソリン代は以下のとおりです。
- ・燃費40km/L:30,000円
- ・燃費30km/L:40,000円
- ・燃費20km/L:60,000円
(3)メンテナンス代を惜しむと逆に損する!
オイルやプラグ、フィルター類の交換、タイヤやブレーキパッド、チェーンの交換など、メンテナンス代の負担は決して少なくありません。
しかし、メンテナンス代を惜しむと走行性能が低下し、トラブルのリスクも高くなります。
結果的に、修理代が増えるだけでなくバイクの劣化が早まるなど、良いことはありません。
愛車に長く乗り続けたいのであれば、メンテナンス代をケチるのはNG。
「やり方が分からない」「面倒だ」という方は、プロに任せるのが安心です。
屋内自走型のバイク駐車場を展開するアイドゥでは、バイクのメンテナンスサービスもおこなっています。
詳しいサービス内容は、以下のページをご覧ください。
(4)長い目で見れば、駐車場は「屋内」が正解!
駐車場が屋外か屋内かによって、バイクの劣化スピードは大きく変わってきます。
言うまでもなく、劣化が早いのは屋外の駐車場です。
以下のように、屋外の駐車場には様々なリスクがあります。
- ・バイクが汚れやすい、錆びやすい、傷みやすい。
- ・台風や強風でバイクが倒れるリスクがある(隣のバイクが倒れて巻き込まれることもある)。
- ・いたずらされるリスクがある。
- ・盗難(パーツ盗難)に遭うリスクがある。
バイクの駐車場は、家からの近さや料金を気にする方が多いですが、大型バイクや、高級バイクライダーにとって最も大切なのは愛車を盗難やいたずらから守り、常に良い状態に保つことです。
長い目で見れば、屋内駐車場を借りるのが賢い選択だと言えるでしょう。
アイドゥは東京を中心とした首都圏で、屋内自走型のバイク駐車場を展開しています。
業界最高レベルのセキュリティ体制を整えているほか、1台1台の駐車スペースをかなり広めにとっています。
その他、アイドゥのバイク駐車場の特徴は以下のページをご覧ください。
バイクの盗難が心配な方は、こちらの記事も参考にしてください。
(5)任意保険は必要にして十分な範囲で!
自賠責保険は、事故による相手のケガの補償しか受けられません。
つまり、自分自身や同乗者がケガをしたときの治療費や、他人の車・バイクにぶつかって損害賠償を求められた場合の費用や自分のバイクの修理費用などは補償されず、すべて自己負担になります。
このような自賠責では補償されない部分をカバーできるのがバイク保険(任意保険)です。
任意保険に入っていないと、事故を起こした際に莫大な出費を強いられることになるので、是非とも加入しておくべきです。
ただし、契約内容は吟味しなければいけません。
無駄な補償・サービスが付いているために保険料の負担が大きくなるケースがあるので、「必要にして十分な内容」で加入するようにしましょう。
まとめ: バイクと長く付き合う秘訣は「維持費のかけ方」
バイク乗りにとって維持費の負担よりも痛いのが、故障や盗難・いたずらなどによる想定外の出費。
金銭的なダメージはもちろん、しばらくの間、バイクに乗れなくなるのもつらいことです。
マシントラブルはメンテナンスによって防止できますし、盗難・いたずらはセキュリティに優れた駐車場で防止できます。
バイクの維持費は何でもかんでも削減すればいいわけではなく、「維持費のかけ方」を見直すことが重要です。
メンテナンス代や駐車場代など、投資すべきところには適切に投資することが、結果的に無駄な出費を減らすことにつながります。
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