試される「タイヤ」
- suzuki
- 2017年07月13日 17:00
鈴鹿サーキットでは、月末開催の八時間耐久レースの準備が進んでいるようです。
先週〜今週と実施されるテスト走行会。
その中で、「タイヤメーカーテスト」という日程があるのは、前回のブログでご紹介した通り。
バイク本体の調子も然ることながら、タイヤがしっかりと完成されていること。
これは、レースを走るうえで、大変重要なことです。
鈴鹿の耐久レース、実践では一時間の走行ごとに新品に交換するのが当たり前になっています。
レースでは性能の限界まで極めてオートバイを走らせるのですから、タイヤの消耗は必須。
たかが一時間とはいえ、万が一のトラブルはライダーの安全にも影響します。
特に日本の夏、高温多湿の環境でのレースです。
日中の高い気温と共に、夕方から夜間の走行まである耐久戦では、様々な状況で安定した性能が求められます。
そこへ雨が降ったら、また状況は一変。
レイン走行用の専用タイヤも、しっかりと作り上げておく必要があります。
さて、私たちが普段から乗る二輪車の場合は?
公道を走るバイクでは、タイヤにはレースとは違う要件が求められます。
一旦入れたタイヤは、二年とか三年とかの周期で交換せず使うことが前提です。
また、暑い夏も寒い冬も、雨でも晴れていても、同じタイヤで走ります。
どのような場面でも選ばずに安全に走れる性能と、なるべく長持ちすること。
これらすべてを満たしたタイヤの開発は、メーカーさんも苦労していると思います。
恐らくは、レースでの「極限の使われ方」を把握した結果が、公道用タイヤにも生かされて売るのでしょう。
ライダーの皆さま、ご自分の愛車のタイヤを、しっかりと観察したことはありますか?
出発前の推奨点検項目には、タイヤの確認も入っています。
接地面の荒れや傷等を良くチェックしてみてください。
溝が少なくなっていたり、ごく一部だけが摩耗しているのも、好ましくありません。
また、サイド部のひび割れなども要注意です。
そして空気圧の調整! これは基本です!!
エアチェックは、走り出す前の、タイヤが冷えている時に測るのが前提です。
アイドゥは、全ての駐車場が屋内タイプ。
パーキングの場内で、日光の影響を受けていないタイヤの様子を把握できます。
砂利などなく平らな床面は、接地面の観察の正確におこなえます。
屋外やコンテナと違い、照明もありますから、夜間や早朝も、作業も楽にできますよ!
なお、交換周期は製品の志向や乗り方によってかわります。
グリップ力の高い、スポーツ志向のタイヤは消耗が早い傾向があります。
また気温が低い場合で滑る傾向が出て、暑い時ほど減りやすい、ともいわれます。
所謂「ハイグリップタイヤ」を使っているライダーさんは、日頃停めておく場所にも注意してくださいね。
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