防御は厚く!
- suzuki
- 2017年04月27日 17:00
機械技術というものは、目まぐるしい速さで、日々進化しています。
例えば、前回取り上げた、パッキン類も然り。
以前なら、ゴムや紙、或いは金属ワッシャなどを挟んでいたところも…、
近年、場合によっては、それが省略されている例も出てきました。
金属部品の切削や磨きの精度が、非常に向上しています。
それにより、部品と部品の合わせ目に何も置かずとも、密閉が保たれるようになっているのです。
(勿論、用途によっては、いまだにパッキン類を使うべき部分も残っています。)
進化していると言えば、バイクのキーも同様。
かつては薄っぺらだった鍵も、より厚みを持つようになりました。
溝の掘り方も変化が見られます。
外周に形を付けるだけではなく、キーの平面に溝や窪みが付く例が増えました。
難しい加工技術が使われることで、逆に簡単に合鍵が造れなくなりました。
簡単に盗用される可能性は減らせた、ということです。
併せて、車体側のキーシリンダーも強固に。
「ドライバー1本でこじ開けられる」ということも、あまり聞かない最近です。
これも、「削り」の技法が発達したことで、実用になったことです。
更に、キーの中に電子的な仕組みが導入されて来ています。
イモビライザーなどの盗難防止の装置も、多くのバイクに着装されつつあります。
車体とキーが電子的に通信。
簡素に造られた合鍵では、エンジンが始動しない、という機構は、盗難には有効ですね。
こんな風に、オートバイの盗難対策は、バイクメーカーさんが相当に頑張っているのです。
とはいえ、日ごろ停めて置く場所のセキュリティにも気を付けるのは大事です。
バイク自体の防衛機構があるから、駐輪場の防犯対策は簡単でもいい…?
いえいえ、そんなことはありません!
例えば、粗末な南京錠が一個だけ、そんな駐輪施設に、愛車を置きたいですか?
常に高度な技術で進化するオートバイです。
停めて置くための月極パーキングも、相応に高度なセキュリティが求められる時代です。
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