薄いもの 〆の一枚
- suzuki
- 2017年04月19日 15:00
このタイトルで、まだ引っ張ります…。
オートバイ自体にも、大切な「薄い一枚」が多数あります。
ボルト類・ネジ類に挟まれて付いている、ワッシャです。
全てのネジに必ず付くわけではないです。
が、必要な場合、ネジにはワッシャが使われます。
判り易い例では、エンジンオイルのドレンボルト。
オイルを排出する為の穴を閉じているネジには、ワッシャが入っているのが通例です。
ワッシャには、ネジが自然に緩んでしまうことを防ぐ効果があると言われています。
そして更に大切な、別の作用があります。
ボルトと部品を直に当てて、強く締めすぎて、部品側が変形しては困ります。
ワッシャが潰れることで、不意な力で部品が壊れることを回避できるのです。
そのうえで、特にオイルの入っている所では、更に重要な働きがあります。
ワッシャが適度に変形することで、周囲の密着度を上げるのです。
つまり、ワッシャは漏れ防止のパッキンの代わりになっているのです。
オイル交換をバイク屋さんに依頼した時…。
大概の場合、ドレンボルトを新品に替えるのが習わしです。
ネジも含めて、当然のことながら、ワッシャも新調。
即ち、新しいパッキンが付く形になります。
これで、わずかながらのオイル漏れさえも、予防できるというわけです。
免許を取ったばかりで、オートバイに初めて乗るというライダーさんには
「なぜ、オイルを替える度に、ネジまで新品にするのか?」
という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、少量でもオイルが垂れると、エンジン回りや車体の汚れてしまいます。
更に、タイヤにオイルが付着すると、滑って危険なことになります。
ネジ1本、そう高価なものではありません。
安全の意味でも、惜しまず、新品ワッシャを活用しましょう。
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