バイクのウインカーをLED化するのは意外と難しい!?手順や注意点を解説

バイクのウインカーをLED化するのは意外と難しい!?手順や注意点を解説

最近のバイクは純正でLEDのウインカーを搭載しているモデルが増えていますが、ひと昔前のモデルはハロゲンバルブが使われています。そのため、ウインカーをLED化する方も少なくありません。しかし、単純にハロゲンバルブからLEDバルブに交換するだけではうまく機能しないケースもあります。今回は、バイクのウインカーをLED化する際の注意点や手順について解説していきます。

【目次】

当ページの内容については、お客様のためのお役立ちコラムとして連載しておりますが、当社はバイクパーキングの運営会社ですので、ページ内容に関する個別対応はいたしかねます。

バイクのウインカーをLED化する際の注意点

バイクのウインカーをLED化する場合、単純にハロゲンバルブからLEDバルブに交換するケースと、ボディやレンズも含めて丸ごとLEDのウインカーキットに交換するケースがあります。その際に押さえておきたい注意点が以下の3つです。

取付位置や明るさは保安基準を満たしているか?

ウインカーを丸ごとLEDの製品に交換する場合、車体への取り付け位置に注意が必要です。純正と同じ位置に取り付ければ問題はありませんが、位置を変える場合は以下のような保安基準を満たしていなければいけません。

  • 色は橙色(オレンジ)
  • 明るさは10W以上60W以下
  • レンズ(照明部)の面積は7cm2以上
  • フロントウインカーの取り付け位置は、最内縁が240mm以上離れていること
  • リアウインカーの取り付け位置は発光面の中心が150mm以上離れていること
  • バイクの中心面に対して左右対称に取り付けること
  • ウインカーの内側方向20°、外側方向80°の範囲のどこからでも視認できること
  • 60~120回/分の一定周期で点滅すること

通常、ウインカーをLED化すると灯火が明るくなりますが、上述のとおり、明るさは10W以上60W以下の範囲に収まっていればOKです。車検時に検査官が見て、目がくらむほどの眩しさでなければ問題はないでしょう。欧州のECE認証(50R)を取得している製品であれば、国内でも車検対応品として扱われるので安心です。

ハザード状態にならないか?

バイクのウインカーをLED化する際、ありがちなトラブルが「ハザード状態」です。インジケーターランプが1つ(左右共用)のバイクのウインカーをLEDに交換すると、左右のウインカーが同時に点滅するハザード状態に陥ることがあります。

インジケーターランプが1つの車両は左右両方のウインカーに通電されますが、インジケーター経由で通電される側のウインカーは電圧降下により点灯しない仕組みになっています。しかし、LEDは高効率なので、ハロゲンが点灯しない少ない電圧でも点灯してしまい、左右が同時に点灯するハザード状態に陥ってしまうのです。

これを避けるためには、整流ダイオードが組み込まれたハーネスを追加するのが有効です。そうすることで、片方のLEDに電圧がかからないようになり、片方のウインカーだけを点灯・点滅させることができます。

なお、インジケーターランプが2つあり、左右で独立しているバイクはウインカーをLED化してもハザード状態にならないため、対策は不要です。

ハイフラッシャー状態にならないか?

バイクのウインカーをLEDに変えることで、ウインカーの点滅周期が早くなる「ハイフラッシャー(ハイフラ)状態」に陥ることがあります。上述のとおり、ウインカーの点滅周期は「60~120回/分の一定周期で点滅すること」という保安基準があります。ウインカーのLED化によって、この基準を超えるスピードで点滅するようになると車検に通らなくなります。

通常の電球は21Wで光りますが、省電力のLEDは5W程度で光るため、ハイフラッシャー状態が起こります。これを避けるためには、ウインカーリレーをLEDに対応したICリレーに交換するのが有効です。ICリレーは必要な電気の量にかかわらず点滅周期を決める仕組みなので、ハイフラッシャー状態を解消することができます。

純正がハロゲンバルブのウインカーをLED化すると、ハイフラッシャー状態に陥りがちです。一方で、純正のLEDウインカーを社外品のLEDウインカーに交換する場合は問題が起きないケースが多いですが、組み合わせによってはハイフラッシャー状態になることもあります。

バイクのウインカーをLED化する手順

バイクのウインカーをLED化する手順についてご説明します。

①リレーをICリレーに交換する

ハイフラッシャー状態に陥るのを避けるため、純正のウインカーリレーをICリレーに交換します。車種によってウインカーリレーがある箇所は違いますが、通常はタンクの下にあります。純正のウインカーリレーのコネクターを外し、それをICリレーに挿し直せば交換は完了です。

②バルブをLEDに交換する

ウインカーのレンズ(カバー)を外し、純正のハロゲンバルブを取り外し、新たにLEDバルブを取り付けます。このとき、バルブだけでなくウインカー本体を交換するのも良いでしょう。社外品のウインカーは形状・デザインが豊富で、最近は薄いウインカーや小型のウインカーが人気です。

③ハーネス(整流ダイオード)を取り付ける

LEDバルブを取り付けたら、ウインカーの点灯確認をおこないます。このとき、ハザード状態になったら整流ダイオードが組み込まれたハーネスを取り付けなければいけません。ハーネスはメーターのインジケーターランプに割り込ませるので、メーターパネルを分解して配線を露出させましょう。インジケーターランプにつながっている配線を切断し、間にハーネスを割り込ませます(詳しくは製品の説明書に従ってください)。その後、切断した配線とハーネスをギボシ端子でかしめて接続します。

④点灯を確認する

あらためて、ウインカーの点灯確認をおこないます。問題なく点灯していれば、メーターパネルを元に戻して完了です。

ウインカーのLED化をバイクショップに依頼する際の費用・工賃

ウインカーのLED化は配線の知識があれば難しい作業ではありませんが、配線の知識がない方にとってはハードルが高いかもしれません。自信のない方は、バイクショップに依頼するのが良いでしょう。

ウインカーのLED化をバイクショップに依頼する場合、パーツ代と工賃がかかります。バルブだけの交換ならパーツ代は数千円程度ですが、ウインカー本体も交換する場合は数千円~20,000円程度が目安になります。その他、必要に応じてICリレーやハーネス(整流ダイオード)などのパーツ代がかかります。

工賃は5,000円~20,000円程度が相場ですが、カウルの脱着や車体の加工などが必要になる場合はもう少し高くなるでしょう。

まとめ

LEDは長寿命でバッテリーにやさしいのがメリットですが、せっかくウインカーをLED化するなら、見た目にもこだわりたいところです。バルブの交換だけでなくウインカー本体も交換して、バイクのイメージチェンジを図ってみてはいかがでしょうか。

ウインカー以外のバイクの灯火類のカスタムについては、以下の記事も参考にしてください。

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